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 カテゴリー 格差社会

2009年01月06日

厚生労働省、規制改革会議「第3次答申」に対する厚生労働省の考え方

厚生労働省
 ∟●規制改革会議「第3次答申」に対する厚生労働省の考え方

規制改革会議、「規制改革推進のための第3次答申-規制の集中改革プログラム-」(平成20年12月22日)

規制改革会議「第3次答申」(医療分野及び福祉、保育、介護分野並びに労働分野の問題意識)に対する厚生労働省の考え方

平成20年12月26日
厚生労働省

1 基本的考え方
○ このたび、規制改革会議において、医療・福祉、労働などの規制改革に関する「第3次答申」が決定されました。
○ 厚生労働省としては、国民生活の安全・安心を確保する立場から、サービスの質の向上、利用者の選択の拡大や、労働者が安心・納得して働くことができ、持てる能力を十分に発揮できることにつながるような規制改革については、これまでも積極的に対応してきているところです。
○ 一方、厚生労働行政の分野は、サービスや規制の内容が国民の生命・生活や労働者の労働条件などと密接に関わるものであり、また、そのサービスの大半が国民に負担いただく税や保険料で賄われているものであることから、規制改革を進めるに当たっては、経済的な効果だけでなく、
① サービスの質や安全性の低下を招いたり、公平かつ安定的な供給が損なわれることがないか、
② 逆に、過剰なサービス供給が生じる結果、税や保険料の過大な負担とならないか、
③ 規制を緩和した結果、労働者の保護に欠けることとなったり、生活の不安感を抱かせないか、

などの観点から、それぞれの分野ごとに慎重な検討を行うことが必要であると考えており、これまでもその旨主張してきました。
○ 今回の「第3次答申」のうち、「具体的施策」に盛り込まれた事項については、これまで、厚生労働省としても規制改革会議側と真摯な議論を重ねてきた結果得られた成果であり、その着実な実施に努めてまいりたいと考えております。
○ しかしながら、今回の「第3次答申」のうち、「問題意識」に掲げられている事項については、意見の取り上げ方に公平性を欠くものや、その基本的な考え方や今後の改革の方向性・手法・実効性において、当省の基本的な考え方と見解を異にする部分が少なくありません。
○ 以上を踏まえ、「第3次答申」が公表されるに当たり、「Ⅱ.各重点分野における規制改革」のうち、特に「1 社会保障・少子化対策」の「( 1 )医療分野」「( 2 )福祉、保育、介護分野」及び「5 社会基盤」の「( 2 )労働分野」のそれぞれの「問題意識」について、当省とは異なる主な主張を整理し、これに対する当省の考え方を公表することといたしました。


2008年12月08日

竹中平蔵慶応大学経済学部教授、世界金融に深手を負わせ、日本を世界第2位の「大格差社会」に。なぜ、責任を問われないのか

http://www.news.janjan.jp/living/0812/0812032837/1.php

「世界金融システム」の破綻から、我々は何を教訓とすべきか?

 「サブプライムローン」の焦げ付きで始まった世界の金融危機。その主要原因はアメリカ・ブッシュ政権の「新自由主義」にあるが、その手助けをしたのは小泉政権であり、金融経済問題の司令塔だった竹中平蔵氏だ。彼らは世界金融に深手を負わせ、日本を世界第2位の「大格差社会」にしてしまった。なぜ、責任を問われないのか。と同時に、この金融破綻が示したものは、「新自由主義」経済が実は、「バクチ経済」であり、必ずや破綻するものだということを、我々は学ばなければならない。

……

 竹中平蔵氏は突然、参議院議員を辞職し、古巣の慶応大学経済学部教授に戻りました。今でも「小泉構造改革」の正当性を主張しています。彼は50兆円の規模でドルを買い支えたほかに、「小泉構造改革」の司令塔として「日米構造協議」で米国から要望された「規制緩和」や「民営化」の多くを実現する上で、大きな役割を果たしました。……


2008年11月25日

若者の非正規雇用、10代後半は7割=内閣府

http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20081121-2

 内閣府は21日、2008年版「青少年の現状と施策」(青少年白書)を発表した。若者の間で派遣や契約社員、フリーターなど非正規雇用の割合が増えており、10代後半では、ここ15年間で72%に倍増。内閣府は「中卒や高卒の若者が正規雇用職員になれず、非正規雇用に流れるケースが増えたのが要因」としている。…

2008年11月19日

構造改革後の地域、非正規雇用 派遣を襲う景気の波

http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/display/6156/

 ■2008 年次企画 さがの明日■
 こみ上げる悔しさをぐっとこらえ、何度も自分に言い聞かせた。
 「家族を路頭に迷わせるわけにはいかない」
 派遣社員として県内の自動車関連会社で働いていた男性(23)は「正社員にする」という約束を破った会社に怒りを覚えつつ、雇用期間1カ月の契約書にサインした。 …

2008年11月17日

金融危機余波、欧州で「資本論」ブーム

http://www.asahi.com/international/update/1116/TKY200811150256.html

 米国発の金融危機の打撃を受けた欧州諸国で、市民の日常にその影響があらわれ始めている。

……

 ドイツでは、マルクスの古典「資本論」が時ならぬ隠れたベストセラーになっているという。何がこの金融危機を招いたのか、このままでいいのか、という資本主義への懐疑のまなざしが、大学などで広がっているということらしい。 …


2008年10月29日

フリーター労組、声明 不当逮捕への抗議と62億円の豪邸の持ち主への要求

レイバーネット
 ∟●フリーター労組が声明:不当逮捕への抗議と62億円の豪邸の持ち主への要求

声明 不当逮捕への抗議と62億円の豪邸の持ち主への要求

フリーター全般労働組合は、10月26日、渋谷で、反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉2008のプレ企画であるイベント、麻生太郎邸拝見「リアリティ・ツアー」に麻生太郎首相への団体交渉申し入れ書を携えて参加しました。

 この「ツアー」、社会の「貧困」「格差」を解決すべき人物が、私たちとどれだけかけ離れた暮らしをしているのかをこの目で見て実感する、誰もが歩くことができる公道を、渋谷駅頭から麻生邸の前まで歩きながら、その土地だけで62億ともいわれる豪邸をくっきり目に焼き付けて帰る、という趣旨のものでした。

 フリーター全般労働組合が麻生首相に団体交渉の申し入れをしたのは、私たちが日々取り組んでいる不安定雇用で働く人たちや失業者の労働や生活の問題が、個別企業を相手にするだけではらちがあかず、格差と貧困を放置し拡大させた国にものを言わないと解決しないと考えたからです。

 私たちは、日々、アルバイトをクビになって生活が立ちゆかなくなった、有期雇用で雇い止めされた、残業代が支払われない、社会保険に加入させてもらえない、仕事中にケガをしても自費での治療を強要された、偽装請負や多重派遣で働かされ、複数の会社から給料のピンハネをされている――といった相談を受けては、睡眠時間を削り自分の稼ぎを減らしながら懸命に会社との交渉に走り回っています。それでも不安定雇用で働く人の相談は途絶えることがありません。

 日雇い派遣の問題も、違法を繰り返した最大手の2社は廃業することになりましたが、管轄する厚生労働省は、長く違法状態を放置し、廃業により仕事や住居を失った日雇い派遣労働者に有効な手をさしのべることはありませんでした。そもそも日雇い派遣がこれだけ拡大したのは、派遣法の規制緩和を繰り返し、派遣可能業務を原則自由化したために、直接雇用のアルバイト、日雇い仕事の雇用が侵食されたからです。

 一方で、小泉、福田首相に引き続き、麻生首相は、インド洋での給油活動を含む「対テロ戦争」に莫大な税金を投入しながら、世界規模で人が生きる基盤を壊しています。政権与党は、税制を大企業や高所得者に有利なように変え続けてきました。

 金持ちが優遇され、それ以外の人たちの生活がどんどん不安定にさせられるなかで、格差社会の頂上にいて、莫大な資産を持ち、私たちとかけ離れた「金銭感覚」を持つ麻生首相に、直接、私たちの置かれている格差と貧困の問題を説明し、政策の変更を訴えよう。私たちはそう考えながら、渋谷駅から麻生邸に向けて歩道をゆっくり移動していました。拡声器も使わず、隣の参加者と肉声で談笑しながら。参加者はおよそ50人ほどでした。

 午後3時、渋谷駅ハチ公前に集まった50人の前にあらわれた渋谷警察署警備課は、麻生邸の規制区域に近づいたら「5名ずつならば通す」旨を向こうから連絡してきました。私たちはそれを踏まえた上で平穏に歩いていました。そして、その直後のことです。道玄坂下に私たちがさしかかろうとしていた瞬間、警視庁公安部及び渋谷警察署警備課は、突如参加者の中へ突入し、3人の仲間を無理矢理羽交い締めにし、路上に組み伏せ、連れ去っていきました。

 逮捕された3名には、公安条例違反や公務執行妨害といった「罪状」がならべられていますが、昨夜からすでに一部流されている報道は、警察による虚偽の情報にもとづいたものです。まず、警察はこの移動を「デモ行進」であるとは一度も宣言していませんし、中止の勧告=「再三の警告」もありませんでした。そしてもちろん、参加者が「警察官を殴るなどした」「暴行を加えた」などという事実もいっさいありません。これらは、現場で撮影されている複数のビデオ映像からも明らかです。

 私たちは、道理に対しここまでの非道理を重ね、仲間を逮捕し拘禁し、事実を完全にねじ曲げた虚偽宣伝を行う警察に、厳然と抗議し、3人の仲間をすぐに返すことを要求します。 そして、このような無法警備に守られている62億円の豪邸の持ち主が、私たちの問題にきっちりと応えることを要求します。

2008年10月27日

フリーター全般労働組合執行委員会


[新聞報道]
麻生首相宅見学ツアー:フリーター労組ら「暴行しておらず不法逮捕」と会見 /東京

2008年10月20日

反貧困ネットが2000人集会、「人間らしい暮らしを」

http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008101901000339.html

 市民団体や労組などでつくる反貧困ネットワークが19日、人間らしい暮らしを求めてつながろうと、貧困問題の解決を訴える「世直しイッキ!大集会」を東京都新宿区の明治公園で開き、若者や働く女性、障害者ら約2000人が参加した。…

[関連ニュース]
貧困問題:世直しイッキ大集会に2千人 東京・明治公園
「反貧困」2千人が集会 派遣労働者やフリーターら
生活保護:パンフ、1カ所しかなく--「ぎふ反貧困ネット」調べ /岐阜
写真速報 : 反貧困イッキ!大集会に2000人

2008年10月07日

全国青年大集会、不安定雇用の現状を若者がアピール

http://www.news.janjan.jp/living/0810/0810068839/1.php

 4,600人が参加した「全国青年大集会」が開かれ、「若者の2人に1人が不安定雇用」という、つらく苦しい労働の現状を訴えた。正規・非正規、職種の違いを超えて、各地で不当な雇用主と闘って労働者として人間としての権利を勝ち取った実例が数多く報告された。今後も連帯して「人間らしい労働」を求めていくことを確認し合った。…

2008年05月14日

今、若者にウケる「蟹工船」 貧困に負けぬ強さが魅力?

http://www.asahi.com/culture/update/0513/TKY200805120295.html

 作家小林多喜二の代表作「蟹工船」の売れ行きが好調だ。…

2008年05月07日

「蟹工船」再脚光…格差嘆き若者共感、増刷で売り上げ5倍

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20080502-OYT1T00457.htm

 プロレタリア文学を代表する小林多喜二(1903~1933)の「蟹工船(かにこうせん)・党生活者」(新潮文庫)が、今年に入って“古典”としては異例の2万7000部を増刷、例年の5倍の勢いで売れている。…