全国
 カテゴリー 非常勤講師問題

2010年03月03日

許せない! 大学労働者有期雇用制度と雇止め

http://www.janjannews.jp/archives/2784741.html

 ここ数年、非正規雇用(割合)増加が問題となっていますが、大学でも本来例外であるべき有期雇用が横行しています。
 
 そうした中、多くの大学労働者が雇止め期限である年度末を迎えようとしています。その一ヶ月前の2月27日、「なんで有期雇用なん!?大学非正規労働者の雇止めを許さない関西緊急集会」が開催されました。……

2010年03月01日

「雇い止めやめて」、関西の大学非常勤職員らが集会

http://www.asahi.com/national/update/0228/OSK201002270224.html

 雇用期限切れによって、今年3月末にも「雇い止め」になる関西の大学の非常勤職員ら約100人が27日、大阪市内で集会を開き、撤回を求めるアピールを採択した。

 旧国公立大学の多くは、2004年の法人化後に採用した非常勤職員の雇用期間について、最長3~6年とする規則を定めている。これら旧国公立大は法人化以降、交付金削減によって人件費に余裕がなくなっているのが実情だ。……


2010年02月15日

ペンネーム解雇、原告側が勝利和解―大同大学非常勤講師

東海圏大学非常勤講師組合
 ∟●記者会見のお知らせ
大同大学-高森裁判 経過ブログ

 「ペンネーム使用の可否を問い合わせただけでクビ?」――大同大学に次年度から出講する大学非常勤講師の採用が取消された事件(ペンネーム解雇事件)において、本日勝利和解が成立しました。
 この事件は、大同工業大学に「環境を科学する」という新設の講義科目の受け持ちを要請されていた教員が、出講の際にペンネームの使用の可否を問い合わせたところ、1往復のメールの後に、その採用の内定を取消されたものです。この件につき、当該・高森晃一氏は、昨年3月2日に名古屋地方裁判所に対し、地位確認・損害賠償の訴えを起こしていました。
 当組合は、2月9日、以下の要領で、記者会見を実施します。……

2009年08月27日

国公立大非正規雇用問題 コストか研究か 雇い止め無効を求め京大を提訴

■「意見広告の会」ニュース478より

東京新聞 8/25

 全国の国公立大学で非常勤職員の雇い止め問題が注目されている。京都大学(京都市左京区)でも二〇〇四年の独立行政法人化の翌年以降、非常勤職員の雇用更新が最長五年に区切られた。問題の根深さは非正規雇用者の生活不安とともに、大学の研究の質にも影響が及びかねない点にある。

「条項」撤廃の地方の大学も

 京大正門近くに半年前から張られたテント。同大学の非常勤職員の有志らでつくる時間雇用職員組合「ユニオンエクスタシー」(約三十人)の井上昌哉さん(三七)と小川恭平さん(四〇)は、ここで夕方からカフェを営み、夜は寝泊まりしている。
 二人は元非常勤職員で学内の図書館などで約三年半働いてきたが、今年三月末、「予算が付かない」と雇い止めに。テント前で非常勤を上限五年で雇い止めする「五年条項」の撤廃を訴える。
 七月には雇い止めの無効などを訴え、京大を相手取って京都地裁に提訴した。独立行政法人化後、非常勤職員が大学を相手取り雇用を争う裁判は全国でも初めて。「人として扱われていない」。これが二人の憤りだ。
 京大の非常勤職員は約二千六百人(常勤は約二千五百人)で85%が女性だ。業務内容は教授秘書から研究室の実験補助まで幅広い。五年条項は〇五年春規則改定で定められ、対象はそれ以降に雇用された約千三百人。来年三月五十一人が雇い止めに遭うという。
 全国大学高専教職員組合によると、調べた約六十の国公立大学のうち、三分の二が五年条項や三年条項などを設定。京大に先立ち、今春すでに東京大学で八十人以上、名古屋大学でも二十人の非常勤職員が失職した。
 背景には独法化以降も大学の財布を握る国の圧力がある。国立大学に配分される運営費交付金は年1%ずつ削減されている上、〇六年度からは全独立行政法人に総人件費改革(五年で5%の削減が目標)が課せられ、財政状況はどこも苦しい。
 京大の大西珠枝理事は「常勤職員を削減して補助業務化する中で、優秀な非常勤職員を雇い続けたい思いもあるが、健全な経営維持にはコストを考える必要もある。長期の雇用は人件費が固定化する恐れもがある」と雇い止め政策の背景を語る。
 だが、教授たちからは「特殊な培養細胞や染色体解析の特殊技術を習得してもらった。(雇い止めは)研究の進展に多大な支障が出る」といった声も上がる。京大の職員組合も、五年条項見直しを求める約二千人分の署名を大学側に提出し、「せめて雇用延長の特例を」と訴えた。
 一方、地方大学では雇い止め緩和に向かう動きもある。すでに特例を儲けて雇用を延長した大学は、十以上。山梨、佐賀両大学では今春、「三年条項」を撤廃した。

「国の圧力に従属的すぎ」

 東京外大の岩崎稔教授(哲学・政治思想)は「大学の業務は特殊で、教育は持続するものだけに雇い止めはそぐわない。文科省からの人件費抑制の重圧を各大学が先取りして従属的になりすぎている」と批判する。
 ノーベル物理学賞を受け、京大名誉教授でもある益川敏英・京都産業大教授は「かつての大学や研究所では、常勤職員は三年程度で配置転換された。このため、長く務めてノウハウを蓄えていた非常勤職員こそが頼りだった。数年で人が入れ替われば、教育や研究へのダメージは避け難いのでは」と話している。


2009年05月12日

大同工業大学事件、「高森君を支える会」を結成

大同大学-高森裁判 経過ブログ
 ∟●5月10日(日)は「高森君を支える会」結成のイベントですよ。

 出講に際してペンネーム使用の可否をメールで問い合わせただけでクビになったことについて争われている大同工業大学事件は、3月2日に名古屋地方裁判所に提訴しました。
 今後、大学非常勤講師、さらには非正規労働者の働き方や権利が、司法の場で裁かれることになります。
 つきましては、その勝利の原動力であるみなさん方の力を結集するために、「高森君を支える会」を結成することになりました。つきましては、ご都合をお繰り合わせの上、ご出席いただきますようお願いいたします。なお、「支える会は本組合を中心として有志で作りますので特別に会費等は必要ありません。

と き 2009年5月10日(日)午後1時~
ところ 名古屋市立大学山の畑キャンパス1号館(人文社会学部棟)
    409教室(4階)
     地下鉄 桜通線「桜山」駅下車徒歩12分
      市バス 金山7番のりばより金山11・12・16「滝子」下車
          金山8番のりばより金山14「滝子」下車……


2009年05月08日

年収100万円台も珍しくない、非常勤講師「使い捨て」の悲惨

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090506-00000002-jct-soci

 年収1000万クラスの教授に対し、非常勤講師は300万円以下、100万円台も珍しくない。そんな「格差」が大学内に存在している。こうした高学歴ワーキングプアの放置は「大学の荒廃につながる」と指摘する首都圏大学非常勤講師組合の松村比奈子委員長(憲法学)に話を聞いた。

■非常勤講師は、下働きの「やらせて頂く」仕事

――非常勤講師の平均的な暮らしぶりを教えて下さい。

松村 まず、ここで「非常勤講師」というのは、専任校をもたないいわゆる「専業非常勤講師」のことです。相場では、週1回の90分講義1コマで月2万5000円、年30万円前後が計算の基本です。大学教員は週5コマ程度担当するのが標準的で、そうすると非常勤講師での収入は年150万円。ところが、同じ程度のコマを担当している専任の教授になると年収1000万円が普通と言われています。非常勤は大学運営の仕事はしないので、「全く同じ仕事」とは言いませんが、格差が有りすぎです。当然1校では食べていけませんので、複数の大学を掛け持ちすることになります。……


2009年04月24日

大同大学・高森裁判、公判への多数の傍聴と裁判費用カンパのお願い

東海圏大学非常勤講師組合
大同大学-高森裁判 経過ブログ
 ∟●公判への多数の傍聴と裁判費用カンパのお願い

公判への多数の傍聴と裁判費用カンパのお願い

東海圏大学非常勤講師組合執行委員長 光沢 隆

 授業1コマ(週にひとつの授業)の契約解除に対して裁判を起こそうと思う人は、多くないと思います。もちろん非常勤講師にとっては、授業1コマといえども重要な収入源であり、大切な仕事ですが、1コマのために裁判をするのはかえって大変だ、と思うかもしれません。高森さんが裁判を起こそうと思ったのは、自分自身の生活のためでもありますが、それ以上に、非常勤講師全体の待遇改善を考えてのことです。ペンネームの使用をたずねた、というような理由だけで雇用契約を解除するような行為は今後繰り返されるべきではない、このような大学の対応をこのまま放置してしまえば、非常勤講師の雇用はますます不安定なものになってしまう、との思いから裁判に踏み切ることを決意されました。それゆえ、高森さんの闘いは、われわれ非常勤講師全体の闘いとも言えます。
 東海圏大学非常勤講師組合は、全面的に高森さんを支援します。そして、みなさまからも支援(カンパ、励ましの言葉など)をいただけましたら、うれしく思います。

ご支援いただける方はクリックをお願いします!!

大阪経済大学でストライキ決行、非常勤講師の雇止め撤回せよ

大阪教育合同労働組合
 ∟●ニュース第437号

大阪経済大学でストライキ決行
非常勤講師の雇止め撤回せよ

 大阪経済大学が,外国人非常勤講師組合員1名に対し,09年3月末で雇い止め解雇にしました。組合は,昨年度秋から解雇撤回を求めて団交に臨んできました。……


2009年04月22日

琉大・単位登録上限 学内に不満や異論、外国語講義減で一般向け説明会 来月13日開催

大学等非常勤講師ユニオン沖縄★
 ∟●琉大・単位登録上限 学内に不満や異論

琉大・単位登録上限 学内に不満や異論
外国語講義減で一般向け説明会 来月13日開催

 琉球大学は4月から,「単位の実質化」として,半期の単位登録条件を厳密に20単位としている。……


2009年04月21日

大同工業大学・非常勤講師解雇問題 名古屋地裁に提訴

東海圏大学非常勤講師組合
 ∟●機関紙『いりゃーせ』第4号

ペンネーム使用、問い合わせただけでクビ
名古屋地裁に提訴

 出講の際にペンネームを使っていいかと聞いたところ、「慣行慣例」という理由を示しただけで、メールでの2回目のやりとりで「ご縁がなかったことに」された……。


単位上限を厳格化、琉大前期授業スタート

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-143446-storytopic-7.html

 琉球大学(岩政輝男学長)で14日から、2009年度の前期授業が始まった。語学(必修)の1コマ当たりの単位数を倍にする新入生向けの新カリキュラムもスタート。それに併せ、大学は、学生が半期で履修できる授業の上限を20単位とする方針を厳格化した。学内からは反発の声が上がっている。……

2009年04月13日

制度開始で学内混乱 琉大講義削減、半期登録「上限20単位」も拍車

http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-04-11-M_1-026-1_007.html

 琉球大学で、新入生を対象に外国語の授業時数を大幅に減らす新カリキュラムが始まった。

 半期の単位の登録上限を厳密に20単位とする新制限も加わったため、新入生は授業組み立てに困惑。「学ぶ意欲をそがれた」との不満もあがっている。教員側も新カリキュラムに不慣れのため対応に苦慮、学内に混乱が広がっている。……