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 カテゴリー 2016年07月

2016年07月25日

全国大学人ユニオン、公開学習会のお知らせ「非正規問題と労働組合の役割」

公開学習会のお知らせ「非正規問題と労働組合の役割」

労働組合法人全国大学人ユニオン


公開学習会のお知らせ


非正規問題と労働組合の役割


講師:龍井葉二氏(連合総研・元副所長、連合非正規労働センター・元総合局長)

日時:2016年8月20日(土)15時~17時
場所:明治大学 駿河台校舎 研究棟4階第2会議室

日本における非正規率はすでに37.6%に達しており、格差と貧困はいまもなお広がる傾向にあります。その背景には日本における「雇用・扶養システム」、すなわち企業における雇用(帰属)=正社員(男性)=世帯主が他の家族を扶養するというシステムがあります。非正規労働は以前から存在していたにもかかわらず、いつから、なぜ「問題」となったのでしょうか。そして労働問題が社会問題へと変化するなかで、いったい何が起きているのでしょうか。全国大学人ユニオンは、京都に事務所をおく専任と非常勤の大学教職員からなる労働組合法人です。このたび関東支部を設置するにあたり、明治大学で公開学習会を開催いたします。もとより大学人の共同体にとって、正規と非正規の「ユニオン」の問題ほど切実なものもありません。それがいかにして可能かを、講師の龍井葉二氏とともに考えましょう。ご来聴を歓迎します。

2016年07月05日

新理事長に谷山氏、酪農学園

道新(2016/07/05)

 【江別】酪農学園大(江別市)を運営する学校法人酪農学園(同)は4日、麻田信二理事長が任期満了で退任し、後任に谷山弘行獣医学群教授(64)が1日付で就任したと発表した。

 任期は2019年6月30日までの3年間。谷山氏は宮崎県えびの市出身で、酪農学園大酪農学部を卒業後、03年に同大獣医学部教授に就任。07~13年に同大学長を務めた。専攻は獣医学と獣医病理学。

 麻田氏は3期9年を務め、6月30日付で退任した。在任中の昨年7月には、酪農学園の理事会が前学長を「不適格」として解任。前学長は今年1月、地位確認を求めて札幌地裁に提訴した。その後も前学長の支援団体が麻田氏を含む理事と監事の退任を求める署名を提出していた。


2016年07月02日

酪農学園を去りゆく麻田理事長、最後の置き土産は不当労働行為?

■北海道私大教連情報,第34号(2016年7月1日)

酪農学園を去りゆく麻田理事長、最後の置き土産は不当労働行為?

6 月 29 日、「あと 1 日」で酪農学園の理事長職を放り出すこととなっていた元北海道副知事の麻田信二氏。教職員への置き土産は、この間の団交で継続議題とされていた本俸給与表等の切下げ提案を 7 月から実施強行することの通知でした。これ を組合宛ではなく、個人宛に一方的に送りつける悪辣さ。極めて不当労働行為性の高い行為です。(最後まで厚顔無恥な理事長の退任劇として、同学園 80 年の歴史に名を残すことでしょう。)

6 月 21 日に組合大会を成功させて新体制が発足した酪農職組執行部は、同理事長の逃げ得と不当労働行為を許さず、徹底的 に追及することを確認しています。


名古屋女子大組合副委員長不当解雇事件、勝訴確定のご報告とお礼

■谷口教授を支援する会ニュース,第32号(2016年6月30日)

勝訴確定のご報告とお礼

谷口富士夫

 6月20日(月)午後 1 時過ぎ、最高裁判所からの連絡があったという電話が、弁護団長をつ とめる小島高志先生から入りました。そして「本件を上告審として受理しない」という「決 定」主文を読み上げてくれました。上告受理申立に対する不受理決定の文言は「不受理」と いう3文字だと私は思い込んでいましたので、不受理ではなかったのかと、一瞬、頭の中が 混乱しました。しかし続く小島先生からの説明を聞き、つ いに勝訴が確定したと理解しました。

 今回の勝訴確定にいたるまでの経緯をあらためて辿っ てみると、名古屋地裁における 2014年9月18日の全面 勝訴判決に対して名古屋女子大学・越原学園理事会が控訴 を起こした二審でも、名古屋高裁から 2015年4月30日 に一審維持の判決をいただきました。しかし学園側はさら に最高裁判所に上告受理申立をし、同年7月31日から最 高裁第二小法廷での審理が始まりました。たまたま裁判所 サイトで見つけた「上訴審における訴訟事件の概況」という資料によると、平成24年には民事の上告受理事件が2817件あったうち、約半数の 1352件が審理開始から 3 ヶ月以内に終局しているし、全事 件の平均審理期間は 5.9 ヶ月とありました。ですから私の裁判に関しても、2015 年以内か 遅くとも学年度末(2016年3月)までに判決が確定するものだろうと構えていました。し かし、いつまで待っても連絡が届かなかったので、いささか不安な日々を過ごしていました。 そのような中で勝訴確定の報に接して、喜びもひとしおです。

 もともと気弱な私が、多少の気分の浮動はあったものの、途中で挫けることなくここまで 闘ってこられたのは、小島先生および石塚徹先生から成る弁護団、東海私大教連、「支援する会」の運動と、それを支えてくださった皆様の御蔭であると感謝しております。

 こうして、一審から続いた裁判闘争は完全勝利に終わりましたが、これまでの学園側の態 度から考えて、私の職場復帰を容易に認めるとは思われません。今後は教壇復帰を目指して、 次なる闘いを進めてまいりたいと存じます。