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2020年01月06日

長崎大「雇い止め」提訴 ベルギー国籍の元助教 継続雇用、未払い賃金求め

長崎新聞(2019/12/31)

 長崎大で助教として働き、2月に雇い止めされたベルギー国籍のリュク・ロースフェルトさん(59)が27日、十分な説明がないまま契約期間を短縮し、雇い止めしたのは無効だとして、同大に雇用の継続と未払い賃金など約530万円を求め、長崎地裁に提訴した。
 訴状などによると、ロースフェルトさんは2011年3月、3年契約で雇用され、医学部の学生に医学英語などを教えていた。14年3月に3年契約で更新。17年3月の2回目の更新では、契約期間が2年に短縮されていたが、日本語で記載された書面を渡されただけで特に説明はなかった。ロースフェルトさんは内容を理解できておらず、18年11月に大学側から契約を更新しないことを伝えられた時、初めて変更されたことに気付いたと主張している。
 13年4月施行の改正労働契約法は、有期契約労働者が通算5年を超えて働けば無期契約に転換できるとしている。ロースフェルトさんはこれまでの契約同様に3年契約を結んでいれば、「無期転換」の権利を有していた。
 提訴後、長崎市役所で会見したロースフェルトさんは「変更があれば説明するのは大学の責任」と大学側の対応を批判。代理人の中川拓弁護士は「無期転換ルールを逃れる脱法行為だ」と話した。
 同大は取材に「訴状が届いていないのでコメントは差し控える。今後、訴状の内容を精査し、対応していく」とした。

2019年08月26日

「無期転換逃れ雇い止め」地位確認求め長崎大提訴へ ベルギー人元助教

毎日新聞(2019年8月26日)

 長崎大で有期契約の助教として8年間勤務し、2月末で雇い止めになったベルギー人男性が「無期契約への転換を逃れる目的で雇い止めにされた」と訴え、助教としての地位確認を求める訴訟を来月、長崎地裁に起こす。2017年3月の契約更新時に従来と同じ3年契約を結んでいれば無期転換を申し込む権利を得られるはずだったが、長崎大は日本語の読み書きが不自由な男性に対し、日本語の文書を渡して2年契約に変更していた。

 男性は、11年3月に3年契約で採用され、医学部の学生に医学英語を教えていたリュク・ロースフェルトさ…以下略。