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 カテゴリー 大学の経営危機・廃校・倒産

2016年03月25日

「苫小牧駒沢大学と共に歩む市民の会」発足 市民の目線で大学を応援

苫小牧民報(2016年 3/24)

 学生数の減少が続く苫小牧駒沢大学(佐久間賢祐学長)を支援しようと23日、市民有志らが「苫小牧駒沢大学と共に歩む市民の会」(津川義信会長)を立ち上げた。同会の趣旨に賛同した194の個人と法人が加盟登録。同大で開かれた設立総会には地域住民など約70人が出席し、今後の活動方針などを確認した。

 学生確保に苦戦する同大を応援しようと、明徳町のスプリングタウン町内会元会長の津川義信さんが発起人となり、設立準備を進めてきた。昨年末には同大周辺など市内西部地域の21町内会に案内を送付し、賛同を募った。

 総会で津川会長は、同大の歩みなどに触れながら、「市民目線で、地域住民が大学にできることをやっていきたい」と抱負を述べた。

 大学の活性化を目指した活動方針では、▽大学が開放している図書館や展望室、学生食堂の利用▽大学行事の広報活動▽学生と市民の交流▽大学行事への参加▽草刈りなどのキャンパス整備―などを確認。今後、大学側と協議しながら、具体的な活動内容を決めていく。

 総会終了後、佐久間学長は「大学は教育、研究だけの場ではなく、生涯学習など社会的に大きな役割も担っている。地域の皆さんと手を取り合って大学を運営していきたい」と、出席者らに呼び掛けた。

 田中敏文事務局長は「予想以上の反響に驚いている。大学を守ろうという、市民の思いが強い」とし、「学生、大学と地域のつながりを大切に活動していきたい」と話した。

 同会は、地域を問わず、随時、入会を受け付けている。問い合わせは同会事務局の田中さん 電話0144(71)7236。


2013年12月07日

大阪市立大、学長選を廃止…幹部と市長ブレーンが選出へ

毎日新聞(2013年12月05日)

 大阪市立大が、教職員による学長選の廃止を決めたことが4日、わかった。大学自治の理念から約60年間続けてきたが、橋下徹大阪市長が「選挙で選ばれた市長が任命するのが民主主義だ」と見直しを求めていた。今後、学長は、大学幹部と市長ブレーンの市特別参与による選考会議が決めることになり、行政の介入が強まることに、学内から懸念の声も挙がっている。

 大阪市立大は学長選を1954年から実施し、全教職員が投票するシステムだった。これまでも大学幹部と有識者で構成する選考会議が存在し、投票結果を尊重していたが、橋下市長就任に伴い、市特別参与が参加するようになった。現学長が今年度末に任期切れになることから、橋下市長の意向を受けて対応を検討していた。

 選考会議(議長・柏木孝副理事長)では「民主的に選ぶ方法として投票が定着している」と慎重意見もあったが、「ガバナンス(学内統治)改革の中で適切ではない」として11月27日、廃止でまとまった。今後は、教職員10人以上の推薦がある教職員を候補者とし、選考会議が書類と面接で選出、市長が任命する。

 大阪市立大の学長選を巡っては名誉教授らが10月、「学問の自由と大学自治の伝統が脅かされている」との声明を発表した。ある教授は「橋下市政の介入が露骨になるとの不安がある。自由な雰囲気と伝統が失われないか心配だ」と話した。【熊谷豪】


2012年05月02日

東京女学館大、閉校へ 来年度から募集停止

朝日新聞(2012年4月30日)

 東京女学館大学(東京都町田市)を運営する学校法人東京女学館の理事会は、同大の学生募集を来年度から停止することを決めた。現在の1年生が卒業する2016年3月で閉校する方針だ。決定は4月21日付。学生の定員割れが続き、約25億円の累積赤字があるという。東京・広尾にある小中高校は、運営を続ける。

 理事会は4月下旬、教職員や文部科学省に大学閉校の方針を伝え、学生らに通知文を発送した。5月1日からは、学内で学生らへの説明会を始める予定。教授会は「教授会に何も知らせないまま決めた」として、募集停止の撤回を求めている。

 同大は、1956年に開設された短大を前身とし、02年に国際教養学部のみの4年制大学となった。初年度納付金が179万円と、女子大の中では高めだ。

 4年制の開校以来、定員割れが続き、今年度は定員を前年度より20人少ない95人にしたが、入学者は52人だった。


[同ニュース]
東京女学館大:閉校へ…来春の学生募集を停止
東京女学館、4年制大を閉校へ…来春の募集停止
東京女学館大学、開学以来の定員割れで閉学へ

2012年02月22日

高知県議会:知事、高知短期大廃止表明 「県立と工科大で機能担う」

県議会:知事、短大廃止表明 「県立と工科大で機能担う」--定例会開会

 2月県議会が21日開会し、尾崎正直知事は高知短期大(高知市永国寺町)について、「組織を維持するのでなく、その機能を発展させながら、県立大と高知工科大に引き継いでいきたい」と初めて廃止の方針を表明した。県私学・大学支援課によると、県議会が廃止を承認した場合、15年度から学生募集を停止することになるという。【小坂剛志】

 高知短大は夜間大学の役割が高まっていた1953年に開学。短大と県立大を運営する県公立大学法人(南裕子理事長)は昨年12月、県立大の文化学部を拡充して、短大を「発展的解消」させるという考えを県に示した。

 15年度には高知工科大の社会科学系新学部が、短大のある永国寺キャンパスに開設される予定で、県は今年1~2月、短大の「発展的解消」について県民から意見を募るパブリックコメントを実施。113人から173件の意見が集まり、「短大は重要な学び場」(50件)▽「短大は働きながら学ぶことができる」(32件)▽「4年制は学費の負担が大きい」(34件)--など廃止に反対する声が相次いだ。

 尾崎知事はこの日の県議会で「短大の機能については県立大と高知工科大で十分担うことができる」と強調。

 その理由としては、県立大と高知工科大の2大学とも、経済的に就学が困難な人のための授業料減免制度があり、日本学生支援機構の奨学金制度も拡充してきている▽2大学に大学入試センター試験を必要としない社会人特別入試制度を設ける▽夜間や土日に受講し、4年間で学士の資格を取得する仕組みを県立大につくる--などを挙げた。また、「4年制大学であることによって幅広い分野で専門性の高い教育ができる」と述べた。

    ◇
 提出議案は、総額4340億8800万円となる来年度(12年度)一般会計当初予算案など86件。永国寺キャンパス整備費として、1億1800万円を計上している。会期は3月16日までの25日間で、一般質問は2月28日~3月2日。

 ◇学生ら存続へ署名活動

 高知短大を「発展的解消」するという県の方針に、短大に通う学生からは不安の声が漏れた。

 短大廃止への動きを受けて、卒業生らでつくる「高知短期大学存続を求める会」は昨年12月から署名活動を開始。同会によると、1月27日に署名1万5500人分を県に提出した。さらに今月14日には、短大の学生11人が尾崎知事と面談。新たに集めた8845人の署名を手渡し、廃止決定の延期を求めたという。

 昼は森林総合研究所四国支所に勤めながら同短大に通う杉本育己さん(53)=高知市=は、「夜間の4年制大学になると授業料は支払えない。また履修に時間もかかるため、仕事に支障が出る。将来の若者たちの学ぶ機会を奪わないでほしい」と訴えた。同会は今後も短大の存続活動を続けていく予定。

2012年02月08日

北海道私大教連調べ、文部科学省へ廃止認可申請された全国大学・短大(40校)「経営困難に該当しない学園では解雇・解職の事例が見当らない」

北海道私大教連

 北海道私大教連書記局(書記長:小松直人氏)は,専修大学北海道短期大学教員の不当解雇事件の訴訟対策に関わり,2010年度~2011年1月までの間に廃止認可申請を提出した全国大学・短大の実態について文科省に資料開示請求を行い,特に「廃止認可申請」に伴って「教職員の処遇」がどうなったかを調べた。このほどその結果が一覧表の形で纏められた。

「H22年度~23年度(1月迄)に文部科学省へ廃止認可申請が提出された全国大学・短大の一覧」(htm版)
「H22年度~23年度(1月迄)に文部科学省へ廃止認可申請が提出された全国大学・短大の一覧」(PDF版)

 道私大教連は,40大学の調査結果から,重要な事実が明らかにできたと指摘している。すなわち,「経営困難法人ではない限りは教職員の整理解雇が行われていないこと」,「系列学校がある場合は配置換えにより雇用が継続されるケースが圧倒的であること」,また「専修大学のような大手法人で部門閉鎖による解雇が行われたという事例はない」という事実である。道私大教連は,「専修道短大の問題が全国の私学教職員の雇用・権利を死守するための「堰」を切るか、切らぬかのたたかいであることが浮き彫りになった」としている。

 上記に掲載した「文部科学省へ廃止認可申請が提出された全国大学・短大の一覧」は,今後増えるであろう大学の募集停止や廃校の際,労働組合の取り組みにおける貴重な資料となりうると考えるので,ここに掲載した。

文責:HP管理人

2010年04月26日

専修大北海道短大が閉校へ、来年度から募集停止

http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010042301000831.html

 専修大は23日、来年度から専修大北海道短大(美唄市)の学生募集を停止すると発表した。少子化や四年制大学への志向が強まり、学生の確保が困難になったためで、今年の新入生144人が卒業する2012年3月に閉校する見込み。

 専修大によると、短大は1999年度から定員割れが続いており、08年度からは定員370人を200人に削減した。しかし7割程度の学生しか集まらず、累積赤字は約33億円に達したという。

 同短大は1968年創立。農業・環境系の「みどりの総合学科」と、就職や大学への編入を目指す「商経社会総合学科」があり、270人が在籍している。寺本千名夫学長は「誠に残念でなりません。今後は在学生の教育に努めます」と話した。


[同ニュース]
専修道短大、12年3月で閉校へ 定員割れ続き
専修短大、2012年に閉校…定員割れ改善できず
美唄:専修短大11年度末で閉校へ

2010年04月23日

市内4私大と初の協議 看護短大廃止方針で京都市

http://www.asahi.com/edu/news/TKY201004220230.html

 京都市が廃止する方針の市立看護短期大(中京区)をめぐり、市は19日、市内に本部がある私立大学4校と、初めて「看護職員養成・確保に関する連携協力協議」を開いた。市は同短大の廃止を前提に佛教大との提携を目指したが、今春の市議会で廃止条例案が否決され、佛大との提携は解消された。そのため市は、20私大に協議への参加を呼びかけた。……

2010年04月21日

京都市立看護短大、廃止問題 京都市と4大学、非公開で協議へ

http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100420ddlk26040547000c.html

 京都市立看護短大の廃止問題で、市は19日、市内の4私立大学と、看護師養成のあり方や今後の連携について話し合う協議会を開いた。看護短大について具体的な提案や方策は示されず、今後は市が非公開で各大学と個別に協議を進めることが決まった。……

[同ニュース]
看護短大問題 4大学と協議…京都市

2010年04月19日

京都市立看護短大、移行問題 同志社、花大も京都市と協議

http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100417ddlk26040448000c.html

 京都市が市立看護短大を廃止し私立大学への移行を進めている問題で、市は16日、新たに同志社大と花園大が移行先について協議に加わることを明らかにした。19日に両大学を含む4大学と協議するが、市議会で廃止条例案が否決された後、移行計画を撤回した佛教大は参加しないという。……

[同ニュース]
佛大は撤退、同大など3大学が参加 市立看護短期大の廃止問題

2010年04月08日

公金20億円! 名門大学撤退の誤算

http://www.mbs.jp/voice/special/201004/06_28384.shtml

 兵庫県が誘致したアメリカ名門大学の日本校が先月、閉校しました。

 開校からわずか5年、これまでに巨額の公金が投入されてきましたが、一体なぜ、こうした事態になったのでしょうか。……


2010年04月07日

京都市、佛大との協定白紙、看護短大廃止問題 教員移籍など

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100406000018&genre=A2&area=K00

 京都市は5日までに、市立看護短期大(中京区)を廃止し、教員を佛教大に移籍するなどとした学校法人「佛教教育学園」(北区)との確認文書を白紙に戻す方針を固めた。2月定例市議会で短大の廃止条例案が否決され、佛大側から撤回申し入れがあったことを受けた。ただ、市は短大廃止の方針は変えず、今後、佛大を含め看護学科を設置、計画している私立3大学と新たに協議するとみられる。……

[同ニュース]
京都市 “看護短大+佛教大”は破談


2010年04月01日

市立看護短大生の声を受け止めて学生募集再開を

http://www.kyoto-minpo.net/archives/2010/03/31/post_6719.php

 「京都市立看護短期大学の存続を求める学生の会」は30日、同会に寄せられた学生募集再開を求める学生のメールをまとめて、京都市に提出しました。……