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2013年06月04日

岡山県立大、不正疑惑告発教員が仮処分申請

山陽新聞(2013/6/4)

不正疑惑告発教員が仮処分申請 「県立大の授業禁止は不当」

 岡山県立大(総社市窪木)の入試不正疑惑問題で、不正があったと内部告発した教員が4日、大学側から講義や教授会への出席を禁じられたのは違法として、講義や会議参加を妨げないよう求める仮処分を岡山地裁倉敷支部に申請した。また、不正の証拠としている録音の内容を記した書類を同日までに大学へ郵送。第三者で構成する新たな調査委員会による再検証を求めている。

 申請書によると、大学の調査委員会は5月27日、「不正はなかった」とする報告書を公表。その後、教員は理事長(学長)から授業や教授会への出席禁止を命じられた。弁明の機会は無く、代理人は「命令に法的根拠はない」としている。

 録音は2月の学内委員会で教授2人が「ビジュアルデザイン学科(06年度再編)の時は(不正が)あった」などと述べているという。

 県立大の阿部淳二事務局長は「懲戒の可能性がある人物が講義や重要会議に出席するのは不適切と判断した。06年度以前の入試判定への指摘は重く受け止め、事実関係を調査している」としている。