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 カテゴリー 大学評価

2014年11月07日

研究費不正が影響、東工大また最低評価 国立大評価委

朝日新聞(2014年11月5日)

 文部科学省の国立大学法人評価委員会は5日、2013年度の評価結果を発表した。研究費不正が繰り返されたとして、東京工業大に対し、5段階で最も悪い「重大な改善事項がある」とした。最低評価を受けたのは04年度の評価開始以降、東工大のみで、11年度に続き2度目となる。

 評価は「業務運営」「財務内容」「法令順守」「自己点検・情報公開」の4項目で行われ、毎年公表されている。

 東工大は今年1月、昨年3月までの5年間に名誉教授が研究費1900万円を不正使用していたと発表した。評価委は今回、「法令順守」を最低としたうえで、「研究者倫理に関する徹底的な教育などが強く求められる」と指摘した。

 東工大は11年、次期学長に内定した副学長らに「預け金」などの不正経理が発覚し、長期にわたり新学長を選出できなかったとして「業務運営」で最低評価を受けていた。


2014年03月28日

神戸夙川学院大を不適合 認証評価、他に11校も

共同通信(2014/03/27)

 日本高等教育評価機構は27日、2013年度に実施した大学の認証評価結果を公表し、神戸夙川学院大を「基準に不適合」と判定した。リーマン・ショックの影響で多額の運用資金を失い「財政が危機的状況にある」と評価した。

 機構によると、運営態勢を刷新し立て直しを図っているが、現在の財政計画は実効性に乏しいという。監査報告書や財産目録などの財務情報が公表されておらず、改善が必要とした。

 また、大学基準協会も同日、認証評価結果を公表し、大学と法科大学院計11校を不適合とした。

 11校中7校は評価結果に異議を申し立てており、協会側が5月までに審査する。


2010年04月19日

国立大法人化評価、格差が広がらない工夫を

http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2010/04/20100416s01.htm
 

 組織でも個人でも、第三者の評価には納得できる部分もある半面、強く反論したくなることも出てくる。まして全国86の国立大が研究、教育などの目標達成度をランク付けされ、予算配分に反映されるとなれば。
 文部科学省の大学評価・学位授与機構などは、2004年度の国立大法人化の際に各校が立てた「中期目標・計画」に対する初の総合評価(07年度まで)を行った。上位を得意分野に特化した単科大が占め、20位以内に東大、東北大など旧帝大6校が入った。下位には教育大や地方の総合大が並んだ。
 各大学は基礎的経費として「運営費交付金」を文科省から支給されている。評価の結果は数値化され、2010年度の配分に反映されたため、交付金が増えた大学と減額された大学とで泣き笑いが起きた。……

2010年04月07日

カリキュラム見直し 参照基準大枠固まる 日本学術会議

http://www.asahi.com/edu/news/TKY201004050162.html

 日本学術会議の検討委員会が、大学のカリキュラムづくりの元になる「参照基準」のまとめ作業を続けている。大学に教育の質を立て直してもらうための「物差し」となる。三つの分科会で1年以上、議論し、大枠がほぼ固まった。早ければ5月から、法学、生物学、物理学など計約30分野の具体的な基準を決めていく。各分科会の報告案の骨格を紹介する。

    ◇

 大学進学率が高まる一方で、高校の教育内容は多様化し、ペーパーテストを課さないAO入試や推薦枠は拡大してきた。

 そんな中で、学生の学びと大学の教育の質低下が指摘されている。科学者の代表機関である学術会議は、文部科学省から依頼を受けて08年6月から、学部4年間の教育内容の質をどう向上させるのかを検討し始めた。

 検討委員会(委員長、北原和夫国際基督教大学教授)を設けて、その下につくった「質保証枠組み」「教養・共通教育」「大学教育と職業との接続」の3分科会で議論してきた。各分科会の審議状況は6日の学術会議総会で報告する予定。続いて、当面3年間をめどに約30分野それぞれで、質向上のための議論を始め、カリキュラムづくりのコアともいえる「参照基準」をまとめる。 ……


2010年04月05日

「不適合」評価に静大「もう改善」、法科大学院めぐり

http://www.asahi.com/edu/news/TKY201004010256.html

 教育内容を評価する認証機関「大学評価・学位授与機構」が静岡大学法科大学院を「不適合」と評価したことについて、同大側は評価を受け入れ、すでに改善措置を取っているとしている。一方で、「『不適合』という言葉が独り歩きするのが怖い」と困惑している。……