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2014年02月26日

教員組合と理事長が対立 学部長選考めぐり福岡県立大

朝日新聞(2014年2月23日)

 福岡県立大(福岡県田川市)の新学部長選考などをめぐり、教授会の投票で最も多く得票した教員が選ばれなかったとして、教員組合などと柴田洋三郎理事長側が対立している。教員組合は「大学の民主的運営に反する」と主張している。

 県立大によると、同大の人間社会学部長と看護学部長は、両学部の教授会でそれぞれ3人の候補者を推薦し、理事長が決めることになっている。人間社会学部の教授会の投票では1位の教員が20票で、ほかの2人はともに11票、看護学部では1位が23票で、ほかは11票と2票だった。しかし、今月4日に発表された次期学部長は両学部とも得票数2位の教員だった。

 このため教授会メンバーから反発の声があがり、教員組合は理事長あてに「得票数等の選挙結果が尊重されるべきです」などとして公開質問状を出した。柴田理事長は「選考規則は1位の人を選べとは書いていない。規則にのっとって進めた」と反論。ただ、得票2位の教員を選んだ理由は明らかにしていない。また、最多得票した候補が学部長に選ばれなかったことは少なくとも看護学部では前例がなく、異例の事態という。