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2003年12月24日

JR訴訟、最高裁不当判決問題

不当判決に各団体が声明を発表

国労
最高裁の不当判決にたいして、国鉄労働組合、国労弁護団、国鉄闘争支援中央共闘会議が連名で声明を出した。
最高裁判決がJRの使用者責任の有無という法的判断に限定されたもので、採用差別が反組合的意図のもとになされた不当労働行為の事実はなんら否定されていない。

全動労・全労連弁護団
全日本建設交運一般労働組合鉄道本部、全労連国鉄闘争本部、全動労弁護団は二十二日、JR採用差別事件の最高裁判決にたいし、「断固抗議する」との共同の声明を発表した。
JRの使用者性を否定することで中労委命令を取り消しているが、これによって労働委員会が認定した不当労働行為の事実が否定されたわけではない。憲法やILO条約に反する結果をもたらした国鉄改革法を制定・施行した国の責任は重大。不当判決に屈することなく、引き続きたたかう。

ILO連絡会
広範な法曹関係者や研究者らでつくる「ILO勧告に基づくJR不採用事件の公正な解決を求める連絡会」は二十二日、JR採用差別事件の最高裁判決にたいし、ILOによる国際的な労働基本権の保障に真っ向から反するとの声明を発表した。
政府が解決に取り組むことを求めるILO勧告の迅速な履行を政府に求めてきたにもかかわらず、最高裁判決の行方を見守るとして、何の対処もおこなわなかったことを指摘。この政府の時間稼ぎは通用しなくなり、批准国の政府としての責任が直接問われる。ILO勧告を早期に履行し、政府の責任で解決するよう求める。

労働団体の声明

国鉄労働組合
■国労・国労弁護団・国鉄闘争支援中央共闘会議  声  明(2003/12/22)  
■国労闘争団全国連絡会議 最高裁不当判決に対する国労闘争団アピール(2003/12/22)
■ILO勧告に基づくJR不採用事件の公正な解決を求める連絡会(ILO連絡会) 声  明(2003/12/22)
■全動労 全労連国鉄闘争本部 声明(国鉄採用差別事件での最高裁判決について)(2003/12/22)
■国労争議団 応援有志HP12/22最高裁が全面棄却の不当判決! 闘争団はあきらめずに鉄建公団訴訟を軸にたたかうことを宣言!
■連合 HP記載なし

各社新聞記事

司法救済の道、ほぼ閉ざされる…JR不採用問題(読売新聞12/22)
労組員の不採用、「JRに責任なし」確定…最高裁(読売新聞12/22)
<JR不採用判決>闘争16年、司法の壁厚く 組合員らに怒り(毎日新聞12/22)
<JR不採用>会社側責任なし 救済命令取り消し確定 最高裁(毎日新聞)

JR訴訟とILO提訴問題

■全労連 「政府・JRはILO勧告(採用差別事件)を真撃に受けとめ、早期解決をはかれ」(2003/6/20)
■国鉄闘争に連帯する首都圏の会 <ILO勧告に関する見解と声明>
■国労 「結社の自由委員会1991号事件(日本)」の最近の進展について(2002/12/25)

投稿者 管理者 : 2003年12月24日 02:45

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