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2004年01月10日

福原学園理事長に原氏

北九州市八幡西区の学校法人福原学園の安藤延男・前理事長ら四理事が任期を一年半残して昨年十二月三十一日付で辞任した問題で、後任の四人を加えた新理事会が八日開かれ、新理事長に原久雄・同学園法人事務局長(71)を選出した。

 安藤氏らは同月上旬、傘下の九州共立大と九州女子大の統合など組織改革が進まなかったことを理由に辞意を表明したが、辞任した理事の一人がその直前に何者かに暴行されており、突然の辞任との関係を指摘する声も上がっていた。

 原氏は同学園内部監査室長を経て、二〇〇〇年七月に法人事務局長。〇一年六月から理事を兼務していた。理事長の任期は〇五年六月まで。原氏は「財政再建を進めたい。大学の統合なくして改革はできないが、前理事会の方針を見直す点もある」と述べた。さらに、前理事への暴行事件に関しては「理事会の意見を聞いた上で、真相解明に向けた対応を進めたい」と言及した。

 同学園によると、新理事四人は次の通り。京谷隆・元北九州市経済局長▽縣(あがた)善彦・福岡県議▽堀尾房造・九州共立大副学長▽福原弘之・福原学園理事長付参事

■厳しいかじ取り信頼回復最優先

 「時代や地域の要請に応え、学生や生徒が集まる学園にしたい」。北九州市八幡西区の学校法人・福原学園の新理事長に八日、選出された原久雄・同学園法人事務局長(71)は記者会見で懸案の財政再建に引き続き努力する決意を表明した。

 満場一致の理事長推挙だったが、実際はだれも立候補者がなく、推薦で決まった原理事長も「(理事長を)やる人がいない」と述べ、苦渋の決断だったことをにじませた。

 原理事長は、前理事への暴行事件について「解明すべきだと思っている。新理事会の意向も同じだ」と述べ、積極的に対応する方針を明らかにした。

 ただ、理事四人の任期途中の辞任という前代未聞の出来事に、九州共立大評議会や教職員組合など関係者の不信感は根強く、新理事会はスタートから厳しいかじ取りを強いられそうだ。原理事長は「組合などとも積極的に意見交換したい」としており、改革を円滑に進めるため、まずは理事会に対する信頼回復が最優先課題となる。(西日本新聞1/9)

投稿者 管理者 : 2004年01月10日 14:13

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