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2004年03月17日

京滋私大教連、第38回臨時大会開催(3月13日) 2004年度春闘方針

京滋私大教連第38回臨時大会議案書

 …「高等教育分野における国の統制強化は、「学問の自由と大学の自治」の理念に基づいて、自主的・民主的な大学づくりを目指して、これまで不十分ながらも築きあげてきた高等教育の到達点を切り崩すものです。それは、今日の世界を覆っている市場主義の下で進んでいる、教育分野の規制緩和と相まって深刻な事態を招いています。
 株式会社の教育分野への参入を推進している総合規制改革会議は、長期的視野に立って今後の教育のあり方や高等教育の役割などを議論することなく、あくまで教育を「サービス業」の一つとして捉えています。彼らは「多様な教育の実現」や「事後チェックによる教育の質の保障」ということを口実にしていますが、設立にあたっての基準なしに、どうやって事後チェックによる教育を保障するのでしょうか。実態を踏まえない、単純な市場万能主義としか言いようがありません。

 また昨年10月には、文部科学省の大学設置・学校法人審議会が「学校法人制度の改善方策について」を答申しました。そこでは、理事機能の強化・監事機能の強化・評議会機能の強化・財務諸表公開の義務付けなど、現在の私立大学の運営にかんする諸問題が指摘されています。しかし、今日の大学・短期大学の実態からすれば、「理事長・理事会の権限強化」よりも、大学における意思決定の質的向上をいかに図るかということが重要です。そのためには、学生、教職員も参加した民主的な大学づくりが課題となるでしょう。この答申の前文では、「全学生数の約8割を私立大学が占めるなど、我が国の学校教育の質・量両面にわたる発展に大きな役割を果たしてきた」と述べられています。私たちは、これまでの到達点に確信を持つとともに、21世紀における新しい大学づくり、社会的な要請に応えたより高い水準の教育を実現するために取り組んでいく必要があります。」…

投稿者 管理者 : 2004年03月17日 00:04

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