個別エントリー別

« 文科省、東北文化学園大学元理事長を告発へ | メイン | 日弁連、普天間飛行場代替施設に関するボーリング調査の中止を求める会長声明 »

2004年05月19日

沖縄大学、新しいタイプの大学院の構築を 清成法政大総長が講演

琉球新報朝刊(5/18)より

 大学院の設置を目指す沖縄大学(桜井国俊学長)は十四日、「地方・沖縄における大学院のあり方」をテーマに講演会を同大で開催した。講師は、大学基準協会の会長も務める清成忠男法政大学総長。清成総長は全国の大学の特徴的な動きや流れを紹介しながら「ほかに存在しない新しいタイプの大学院をどう構築するかが大切だ。需要があれば全国区にもなりえる」と話した。
 清成総長は、法科大学院のような高度職業人の育成を目指す「専門職大学院」が制度化され、開設が増加していることを説明。その中で、教育内容が極度に多様化、細分化していると指摘し「設置バブルが起きる中、大学、大学院とは何かがはっきりとしなくなってきている」と話した。
 専門職大学院の課題として、市場の小ささに加え、経費が掛かるため授業料が高くなるが、授業料が安い国立大学と競争しなくてはいけないことなどを挙げた。米国の大学と提携し、通信制を活用した遠隔教育を目指す法政大の取り組みを紹介し、通信制が一つの鍵となるとの見方を示した。
 最後に沖縄の大学院の可能性について言及。専門職大学院ならば「複数の大学でコンソーシアム(共同事業体)を組み、市場を拡大する努力が必要だ。そして沖縄の優位性をどう生かすかだ」などと指摘。新しい大学院のあり方について学部・大学院一貫教育、通信制による離島対応など、これまでにないシステムをつくることも紹介した。


投稿者 管理者 : 2004年05月19日 00:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/987

コメント