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2004年07月19日

教育改革に危機感−教育基本法改正でシンポジウム

沖縄タイムス(7/18)

 教育基本法改正の動きや教育改革の在り方を問う「教育の危機を考えるシンポジウム」が十七日、北中城村中央公民館で開かれた。講演した高橋哲哉東京大学大学院教授は「教育改革の名の下に、管理の強化や競争の徹底が進んでいる」と指摘。討議では、パネリストや現役教師から「多忙さや強まる管理で教師は追い込まれている。このままでは窒息しそうだ」などの発言が相次いだ。

 同シンポは、退職教師らでつくる実行委員会(呼びかけ人代表・佐久川政一沖縄大学名誉教授)が主催。教職員や退職教員約六百人が参加した。

 「『教育改革』という名の教育改悪」と題して講演した高橋教授は「本来は世界を感じ、ものを考え、触れ合うはずの教育の場が、思考停止状態に陥っている」と危機感を示し、「今、『改悪』を許してしまえば教育現場での管理や競争が正当化されてしまう。一人でも多くの人が『おかしい』と声を上げ、全国でつながるしかない」と呼び掛けた。

 討議で、パネリストの中学校教諭、銘苅満さん(38)は「忙しさが子どものためになるのなら頑張れるが、子どもと十分かかわる時間もない」と訴えた。

 高校教諭の経験がある作家の目取真俊さんは「毎日をやり過ごし、物言わない教師の側にも問題がある」と指摘。学校は自己完結型で教師の悩みが外にはなかなか伝わらないとして、「教師はもっと社会に対して発言すべきだ」と強調した。

 会場には、東京都立高校の元嘱託教員らも駆け付け、卒業式での君が代斉唱時の不起立が理由で四月からの再雇用が取り消された経過を述べ、今後の闘いへの支援を求めた。


投稿者 管理者 : 2004年07月19日 00:11

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