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2004年08月10日

全大教、日本私大教連「教研集会」へのメッセージ 新たな産業別組織の形成をも視野に入れ連帯

 8月4日から7日までの3日間,岡山理科大で,日本私大教連「第15回全国私大教研集会」が開催されました。私も解雇事件等「大学教員の権利侵害問題」に関わるセッションに参加してきました。この内容については,差しさわりのない範囲で今後公開していきたいと思います。
 ところで,全大教は同教研集会の開催に際し下記のようなメッセージを出しました。それは「21世紀に向けて市場競争原理至上主義を克服し、学術・文化・福祉社会の形成の一翼を担う」立場から「設置形態の違いを超えた国公私立大学の新たな産業別組織の形成も視野に入れ、一層、貴組合と連帯したとりくみを前進させていきたい」とする内容です。この提起は「画期的」なものだと考えます(ホームページ管理人)。

日本私大教連第15回全国私立大学教研集会 御中
メッセージ

 貴組合の全大数への日頃からのご協力と共同の取り組みに心より感謝申し上げます。
 国立大学等の法人化が今年4月よりスタートしました。この間、全大数と単組は共同し学術研究・高等教育を直接に担う立場から、学問の自由を保障する自治のシステムを守り、充実させるとともに、教職員の身分、地位、労働条件を維持・改善させるために全力をあげてきました。そして、全大数のモデル等を参考に、就業規則への要求反映、労使協定締結に際しての意見反映等、全国的に貴重な成果をあげています。これらの運動を進める中で、全大数結成以来の組合加入が進んでおり、倍加したところを含めて教職員の過半数をこえる組合員を獲得した単組が次々と生まれています。同時に運営費交付金の充実、基礎的基盤的経費と競争的経費のバランス、評価のあり方、教職員の待遇問題等課題は山積しております。
 私たちは、法人制度の下で、今後の大学.高等教育のあり方について、大学・高等教育総体の充実を視野に入れたグランドデザインの検討に着手していきます。
 また、環境、平和、教育問題等様々な社会の病理が進行する今日、こうした問題の解決に向け「知の共同体」としての大学・高等教育の果たすべき社会的役割はますます重要となっています。その点で、貴教研集会が、「21世紀社会形成の起動力としての大学創造」をメインテーマとされたことは深い感銘と共感を覚えるものです。
 高等教育の分野を共有する私たちは、21世紀に向けて市場競争原理至上主義を克服し、学術・文化・福祉社会の形成の一翼を担う責務があると考えております。
 その立場から、設置形態の違いを超えた国公私立大学の新たな産業別組織の形成も視野に入れ、一層、貴組合と連帯したとりくみを前進させていきたいと考えています。
 貴教研集会が実りある成果をあげられることを期待しましてご挨拶といたします。

2004年8月4日
全国大学高専教職員組合
中央執行委員長 関本 英太郎

投稿者 管理者 : 2004年08月10日 00:38

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