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2004年10月01日

産経新聞の主張、校長の職務命令 「国旗・国歌の指導に反対する教員が多い東京都などでは、当たり前の措置だ」

(1999年の「国旗・国歌法」の制定に際して)
 国会において、当時の小渕内閣総理大臣は、「国民に対して強制することはない」旨答弁し、さらに、児童生徒に対する「国旗・国歌」の指導について「児童生徒の内心にまで立ち至って強制しようとする趣旨のものでなく、あくまでも教育指導上の課題として指導を進めていくことを意味するものでございます。この考え方は、1994年に政府の統一見解として示しておるところでございまして、『国旗・国歌』が法制化された後も、この考え方は変わるところはないと考えます。(1997年7月21日衆議院内閣委員会内閣総理大臣・小渕恵三)」と述べていた。
 また、起立をしなかった児童生徒がいた場合の指導のあり方に関し、国会審議の中で「何らかの不利益をこうむるようなことが学校内で行われたり、あるいは児童生徒に心理的な強制力が働くような方法でその後の指導等が行われるということはあってはならない (1999年7月21日衆議院内閣委員会文教委員会連合審査会政府委員)」と答弁されていた。(東京弁護士会「国旗・国歌実施指針」に基づく教職員処分等に関する意見」2004年9月7日より)

 下記の産経の記事は,これら国会における正式な政府答弁の持つ意味をどのように考えているのだろうか。

産経新聞(9/29)より部分抜粋

《主張》国旗・国歌 校長命令のどこが問題か

 来月二日に創立記念式典などを行う都立高校二校の校長が全教員に対し、生徒が起立して君が代を歌うことを指導するよう職務命令を出した。当然のことだと思われるが、NHKと一部全国紙はこれを問題視する報道を行った。

 この職務命令は都教育委員会が今月上旬に校長を集めた席で行った指示を受けたものだ。新聞は「生徒の内心に立ち入るもので、認められない」などと批判する都高校教職員組合の談話を載せた。NHKは二十七日昼のニュースで、校長の談話も紹介したが、「生徒の思想・信条の問題など人権侵害に及ぶ危険性をはらんでいる」とする都高教組の批判で締めくくった。

 全体として、都教委や校長が職務命令を盾に、生徒の内心の自由を侵そうとしているかのような印象を与える報道である。しかし、この職務命令のどこに問題があるというのだろうか。……

[これまでの関連ニュース]
君が代斉唱 教員への職務命令要請 都教委が学校長に(東京新聞9/30)
生徒への指導を職務命令 君が代斉唱で都教委(共同通信9/29)
君が代で起立「生徒に指導を」 都立高2校長が職務命令 (朝日新聞9/27)
東京都立高:日の丸・君が代、生徒指導に職務命令 2校長(毎日新聞9/27)

投稿者 管理者 : 2004年10月01日 00:13

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