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2004年11月03日

教育基本法の改悪をとめよう! 11・6全国集会

11.6集会チラシ

教育基本法の改悪をとめよう!11・6全国集会

・東京・日比谷野外音楽堂
地下鉄丸ノ内線霞ヶ関駅3分/地下鉄都営三田線内幸町駅2分/地下鉄日比谷線・千代田線霞ヶ関駅or日比谷駅3分/JR山手線・京浜東北線有楽町駅or新橋駅15分
・2004年11月6日土曜日
開場 12:30分 開演13:30分
・参加費 無料
この集会は、賛同費とカンパでつくられています。当日、カンパのお願いを予定しています。
集会後パレード(16:00ころ予定)

今、私たちは、大きな岐路に立たされているのではないでしょうか。「戦争か平和か」、「差別か平等か」という根本的な選択が、私たちに迫られています。

すでに教育現場の状況はきわめて悪化しています。2003年10月23日東京都教育委員会は、「入学式・卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施について」通達を出し、春には教員自身の国歌斉唱時不起立のみならず、生徒の不起立をも理由として300名以上の教職員を処分し、さらには「再発防止研修」で「反省」を強制しました。これは教職員と子どもの思想・良心の自由(憲法第19条)を侵害するものであり、「教育は、不当な支配に服することなく」と書かれた教育基本法第10条に違反する「不当な支配」そのものです。しかし、まさにこの10条が、与党検討会の中間報告(6月16日)では、「教育行政は、不当な支配に服することなく」と、根本から書き換えられ、次の通常国会に出されようとしているのです。私たちに残された時間はわずかしかありません。

教育基本法が改悪されることになれば、私たちが大切にしてきた教育の自由と平等はその防波堤を失い、教育や社会の原理・原則そのものが、大きく転換されるでしょう。2004年2月、超党派議員連盟「教育基本法改正促進委員会」の総会で、ある国会議員は「お国のために命を投げ出しても構わない日本人を生み出す」と発言しました。「国を愛する心」=「愛国心」が教育基本法に書き込まれるならば、家庭や地域を含めた社会全体で、国家・政府に従うこと、最後には命をも投げ出すことが善だという規範がおしつけられることになるでしょう。それは国家の交戦権を否定し、国家のために犠牲となることを否定した憲法第9条の改悪とも直結しています。

教育の国益中心主義は、子どもたちを国家や企業にとって役立つかどうかで差別・選別する能力主義体制としても既に進行しています。小学校・中学校における学校選択、習熟度別指導、中高一貫校などの「教育改革」は、子どもたちを競争させ、「能力」によって早期に振り分け、格差を拡大していきます。

このように、教育基本法の改悪は、「平和と平等」を目指してきたこの社会を、「戦争と差別」の社会へと大きく転換させようとするものです。私たちは、このまま黙って、「戦争と差別」の社会で生きていくことを選択するのでしょうか?子どもたちを、そのような社会へと追い込んでいくのでしょうか?

昨年12月23日の「教育基本法改悪反対!12・23全国集会」では、教育基本法改悪反対の一点で、組織・団体の枠を超え、4000人以上もの人々が全国から集まりました。集会では、各地の教育現場で苦闘する教職員、市民、子どもたちの発言とその毅然とした姿が、参加者の心を強く打ちました。その熱い思いは、「12・23方式」の集会となって、今、全国各地へと大きく広がっています。そして2004年4月24日、「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」が発足し、これまでで最大規模の全国集会を11・6に開催しよう!と決め、さらに連帯を広げ、自由と平等と平和を求める全国の人々の力で改悪をとめよう!と、様々な活動を続けています

教育基本法の改悪に反対するすべてのみなさん、今こそ、声を上げましょう!

 そして、「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」および11・6全国集会に、個人・団体で賛同、連帯してくださることを、心からお願い致します。

2004年8月3日  教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
呼びかけ人:大内裕和、小森陽一、高橋哲哉、三宅晶子


投稿者 管理者 : 2004年11月03日 01:12

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