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2005年01月27日

北海道大学学長選 藤田正一教授 所信表明

AcNet RSS[35552]
 ∟●北海道大学学長選 藤田正一教授 所信表明

所    信

獣医学研究科 藤田正一

はじめに

 今回の総長選考は法人化後始めての総長選考で、この総長選考方法が妥当なものであるかどうかの試金石的な役割もあると考えられます。現職総長に対抗して意向聴取(選挙)の対象者となることは極めて勝算が薄いとの読みから、候補者の名乗りが無いと聞いております。大学法人法の下で、可能な限り民主的な大学運営の実績を前例として確立する必要のある時期、「対立候補がいないため意向聴取(信任投票も)無し」では、大学構成員に現状に対する不満があっても、その意向は反映されず、学園民主主義を自ら崩壊させてしまいます。法人化で薄くなりつつある参加意識はますます低下して学内の政治離れが進行してしまうでしょう。法人化後の北大の現制度では、トップダウンでボトムからの意向を汲み上げることが出来にくくなってしまいました。その意味では、たとえ選任されなくても、意向聴取における対立候補の批判・提案はボトムからの意見として貴重であると思います。オールターナティブな意見として選挙後の本学の運営に有効に活かしていただけるものと思います。私を「是非に」と押して下さる方々が居られることもあり、本学の健全な行政システムの確立のためにも蛮勇を振るい、あえて推薦をお受けすることとしました。
「大学の使命」

私は大学の社会的使命を以下のようにとらえています。
第一の使命は教育による人材育成
第二は研究による学問の深化
第三が研究成果の社会への還元
第四、高度の知識を有する専門家集団として、社会の政治、経済、文化、教育等の動向のクリティカルな分析に基づく提言や警告の発信
第五、文化の創造と発信、地域の文化の拠点を担う。
この社会的使命を全うするために、現在の北大の問題点とその改善を考えてみました。……


投稿者 管理者 : 2005年01月27日 01:17

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