個別エントリー別

« 「セクハラしていない」 東北大助教授が自殺 | メイン | 九条広告支援の会、意見広告の公表 »

2005年03月22日

道内10国公立大、共同・受託研究1000件突破―04年度、独立法人化で加速

日本経済新聞(3/19)

 道内に十ある国公立大学(短大を除く)が二〇〇四年度に実施した民間企業などとの共同・受託研究は、前年度比五・六%増の千十一件(速報値)に上ったことが日本経済新聞社のまとめでわかった。初の千件突破で、国立大学の独立法人化前の〇一年度との比較では三四%増という急増ぶり。独立法人化を機に、各大学が産学連携を積極的に推進している姿がうかがえる。
 共同・受託研究は小樽商科、帯広畜産、釧路公立の三大学を除く七大学で増加した。最も多かったのは北大の五百六十二件で、室蘭工大(百八件)、北見工大(九十六件)が続く。全体の五五%強を占める北大がけん引している面はあるが、他の九大学でみても過去三年間で二四%増と大幅に伸びた。
 こうした動きを反映し、教員の発明件数や研究成果の事業化なども加速している。北大知的財産本部によると、教員の発明届けは昨年四月から十二月までに百九十六件あり、前年同期の百十一件を八割近く上回る。
 各大学とも体制を整備して共同研究を拡充する構え。札幌医科大は道と組み、今月二十五日に初の「産学連携フォーラム」を開催、バイオや福祉機器関連企業との連携を強める。来年四月をメドに「産学連携センター(仮称)」も設置する方向で検討している。
 室蘭工大は四月、中小企業支援を手がける第三セクター、室蘭テクノセンター(室蘭市)の職員が駐在する「産学官連携支援室」を設置する予定。はこだて未来大は一月、共同研究センター初の専任教員として地元企業出身者を採用。両大学とも民間企業との連携機能を強化する。
 また、北見工大は接点の少なかった小売りやサービス、農漁業との交流を強化するため、北海道中小企業家同友会オホーツク支部(北見市)と包括提携し、情報公開などを通じて地域密着型の共同研究に取り組む。
 国立大は昨年四月に独立法人化され、弾力的な運営が可能になった半面、経営目標の達成を問われるようになった。研究資金も従来以上に自前で手当てすることが求められ、企業との連携が活発化している。

共同・受託研究の件数          
大学名    件 数      
北海道    562  (  6.4  )
室蘭工業    108  (  9.1  )
北見工業    96  (  3.2  )
帯広畜産    90  (  ▲18.9  )
札幌医科    67  (  34.0  )
旭川医科    42  (  20.0  )
はこだて未来  26  (  36.8  )
北海道教育    9  (  80.0  )
小樽商科    8  (  ▲11.1  )
釧路公立    3  (  ▲62.5  )
合 計    1,011  (  5.6  )
(注)件数は2004年度速報値。カッコ内は前年度比伸び率%、▲はマイナス

   

投稿者 管理者 : 2005年03月22日 01:45

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi311/mt/mt-tb.cgi/904

コメント