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2005年05月14日

大学院生、企業で長期訓練 科学技術の人材育成 文科省

朝日新聞(2005年05月13日)

 大学院で真に実力ある科学技術の担い手を育てることを狙って、文部科学省は今年度から5年がかりで、大学院生に企業で長期間、実践的なトレーニングを積んでもらう「大学院版インターンシップ」の導入を進める。産業界からの要望に応えるとともに、大学院改革の一環と位置付けて、定着、普及させたい考えだ。

 大学院生はこの10年で倍増した。しかし、産業界から「専門分野外の知識や独創性が不足している」と指摘されるなど、「質の向上」が課題になっている。日本経済団体連合会は昨年3月、国の総合科学技術会議に「大学院で学ぶ学問が実社会でどのようにいかされているのかが不明確であり、産学官連携によるインターンシップの制度的充実が不可欠」とする提言書を提出していた。

 将来希望する職業などを在学中に体験するインターンシップは、大学生では年間に約3万人が経験しているが、期間は2週間程度が中心で、「アルバイト感覚」や「社会勉強」「就職のためのコネづくり」といった色合いが濃い。

 大学院版インターンシップは期間を3カ月以上と長くして、社員と同じ立場で主体的に研究開発や企画立案、営業などに当たってもらう。単なる就業体験に終わらぬよう、単位認定し、相応の成果を求める。計画によっては報酬も支払う。

 事後に企業機密や知的所有権をめぐる問題が起きないように、大学と企業、学生との間で守秘義務などを書面で交わしてもらう。

 文科省は、夏までに大学院と企業がセットで申請する計画の中から10件程度を選び、1件あたり約1000万円を支援する。対象は当面理工系が中心になる見込みだ。06年度から5年間の科学技術政策の基本方針となる第3期科学技術基本計画にも盛り込み、大学院版インターンシップを定着させたいとしている。


投稿者 管理者 : 2005年05月14日 00:17

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