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2005年06月09日

首都大学東京、理事長予定者への希望、失望、謎、そして山のような要望

だまらん
 ∟●理事長予定者への希望、失望、謎、そして山のような要望 (2005年6月08日)より

理事長予定者への希望、失望、謎、そして山のような要望

0. イントロダクション
人間というのは、誰でも多かれ少なかれ間違いを犯すものだ。細心の注意を払っても、気がつくと後で自分でも驚くような間違いをしていることすらある。また、自分では、その時、間違いであることが分からずにいることもある(私も、もちろん、例外ではない)。
間違いを犯した時、どのように行動するか、というのが、ある意味で人間の試金石となる。タイプで分ければ:
(1) 陳謝して改める。
(2) 黙って改める。
(3) 本当は間違った、と後で気づいても、間違いを認めない。
(4) 周囲が何と言おうとも、自分は間違いは犯さないと信じている。
さらに、上述の(3) には、もう1つの、ニュアンスの異なった変種がある。
(5) 間違っていることは初めから知っているが、自分は正しいと最後まで言い通す。

…(中略)…

4 理事長への要望、要望、そして要望
 さて、首都大学東京が発足し、理事長予定者は、無事に理事長として就任し、実務についているはずである。理事長は、教員と話し合っているのだろうか?聞こえてくるのは、オープンユニバーシティの受講費をコンビニで払える、というような話題だけだ。もっとも、法人がスタートしてまだ間もないから、これからの手腕を見させてもらうしかないだろう。しかし、当初伝えられた発言のように、<教員と話し合ってよい大学を作っていく>という基本姿勢を言葉だけでなく、実行に移して頂きたい。
 そして、たまには、知事からの要請に、「ノー」と言ってもらいたい。たとえ淡い夢だったにせよ、理事長への期待は、大きかったし、きっと今でも「地方独立法人首都大学東京」の傘下にある都立5大学の教員にとっては、大きいのである。
 先日流れた傾斜的研究費の配分に関しても、都立大所属の教員(首大非就任者)を閉め出すような方針をストップできるのは理事長であろう。結果的には、都立大所属の教員(首大非就任者)が研究分担者にはなれるようになったようだが、研究代表者になぜなれないのか。ここは、<ひとつ太っ腹な決断>を理事長自らが下すことを求めたい。
 大学管理本部が消滅寸前の状態にあっても、結局、管理本部の実務をしていた人達が、法人の下で働き出すという話を聞いている。管理本部から法人に変わっても、結局何一つ変わらない、というようなことでは困る。法人は都とは独立して個性を発揮してもらわねばなるまい。
 理事長にあっては、 『財界』に載ったインタビュー記事のさまざまな間違いに気ずき、認識を新たにして頂きたい。 冒頭で述べた (3)~(5) のタイプの指導者にならないように、お願いしたい。理事長の采配ひとつで大学全体が大きく動くシステムになってしまったのだから、皆が理事長の動きや発言に注目しているはずだ。今こそ月に1回の定例記者会見でも開いて、「地方独立法人首都大学東京」は何をやっているのか、是非、明らかにしてもらいたい。さまざまな問題点を、みずから明らかにし、改善策を打ち出していくという姿勢こそ重要だと考える。


投稿者 管理者 : 2005年06月09日 00:20

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