個別エントリー別

« 立命館大学、「自衛隊のイラク派兵に反対する立命館教職員アピール」 | メイン | 青森公立大、経営指導事業を検討 »

2004年02月02日

福島大学憲章

福島大学憲章(最終案)−以下,部分的抜粋

1 福島大学がすすむ方向は、自由な思索と対話のあふれる、楽しい大学です
 私たちは、学問の自由をなによりも大切にし、大学の自治の伝統を発展させ、地域と社会の期待を誠実に受けとめ、新しい時代を切り開く教育と研究を創造することに、決意を新たにしています。

(大学の自治)
 私たちは、福島大学の主役としての誇りをもって、大学がすすむべき方向をみずから考え、自分たちの力で大学づくりをしたいと考えます。そして、三者自治という福島大学の伝統を継承しつつ、開かれた討論と意志形成の新しいあり方を模索し、構築していきます。

2 私たちは、それぞれの立場から、福島大学づくりに参加します
(教員)
 私たちは、研究者として、平和および社会の民主主義的発展に広く貢献できる、自由で独創的な研究の発展をめざします。また、私たちは、教育者として、職員と協力しながら、学生との相互理解に努め、わかりあえる教育の場をつくることに努力したいと思います。学生が授業や研究に受動的に対応するのでなく、主体的に参加できるように工夫したいと考えます。地方小大学の利点を活かし、少人数教育、大学としての知の共同、地域との連携について、模索し発展させます。

3 私たちは、それぞれ固有の権利をもっています
(学生)
 私たちは、納得のいく良質の教育を受け、自由に学び研究する権利を有します。また、教育の機会均等を妨げない、適正な費用で教育を受け、よい環境の下で大学生活を営む権利を有します。
(教員)
 私たちは、学問の自由にもとづき研究し、教育する権利を有します。また、適正な研究および労働条件を確保する権利を有します。
(職員)
 私たちは、働きがいのある仕事に従事し、その能力を向上させる権利を有します。また、賃金・労働時間など適正な労働条件の下で働く権利を有します。
(全構成員)
 私たちはそれぞれの立場から、大学運営に発言し参加する権利を有します。また、必要な情報にわかりやすくアクセスできる権利を有します。

4 私たちは、大学の運営において、次のことを大切にし、求めていきます
 第1に、大学の社会的責務を果たし、大学のすすむ方向を実現するために、大学の自治、自立的運営を守っていきます。官僚統制など、自治にたいする侵害を排しつつ、大学全体としての合意形成に努めます。また、各構成員に対して大学の情報がつねに公開され、納得のいく説明がなされるよう求めます。
 第2に、予算が適正に配分され、教育・研究が発展し、各構成員の生活環境・条件が整備されるよう求めます。
 第3に、構成員一人ひとりの市民的権利を確認し、それぞれを対等かつ平等に扱います。また男女差別・人種的差別など、あらゆる人権侵害や差別的行為を許さず、その防止に努めます。
 第4に、社会と地域に根ざし、世界に開かれた大学として、社会と地域住民から支持される大学づくりに努めます。また、国民・地域住民に情報を公開し、多様な形での大学への参画を促すとともに、その評価・批判に積極的に応えていきます。

「福島大学憲章(最終案)」全文
福島大学憲章制定委員会

投稿者 管理者 : 2004年02月02日 00:09

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/329

コメント