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2004年02月02日

文科省大臣会見−全国51大学病院で医師の名義貸しが行われていたことについて

文科省大臣会見の概要(1月23日)

記者)
大学病院の医師による名義貸しが、51大学で行われていたことについて、大臣の御認識と今後どう対応されるかということについてお聞かせください。

大臣)
この問題は、一昨年、札幌医科大学に端を発しましたが、特定大学の問題ではないのではないかという認識から、全国的な調査を実施いたしました。名義貸しは、医療機関が診療報酬を不正に請求するという違法行為に加担するものであり、多くの該当者が出たことは非常に遺憾です。各大学に対しては防止方策を徹底するよう通知を発出する予定です。

記者)
今回の調査は、名義を借りた病院や不正な診療報酬請求があったかどうかなどについて調査をしておらず、不十分ではないかという報道もありますが。

大臣)
まずは、早急に実態と防止方策を調査するために必要最小限の内容について報告を求めました。今後、医療法令に基づく医療機関への立入検査が実施されると思います。この調査結果を踏まえ、各都道府県から各大学に対して、医療監視の観点から必要な事項について要請があった場合は、各大学が実施した調査の範囲内で御協力することになると考えております。厚生労働省へは、公表した調査結果を、参考としてすでに提出しており、本日の閣議の前に厚生労働大臣とこの件についてお話し合いをしたところです。この問題は、地域医療の過疎という問題や地域医療をどのように充実するかという観点からも取り組まなければいけないと思います。医師の名義貸しは、九州は少なく北海道に非常に多いという地域偏在の問題もございます。この名義貸しの問題は、患者を中心に据えた地域医療の充実といった根幹から考えていくことが必要だと思います。今後、厚生労働省側と連携をしながら、名義貸しの根絶と地域医療の充実の方策を考えていく必要がありますが、診療報酬制度と地域医療機関での医師の確保の関係についてもきちんと把握する必要があり、根本的に医療の問題にも立ち返って検討していかなければいけないのではないかと考えております。

投稿者 管理者 : 2004年02月02日 09:32

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