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2004年04月19日

「水戸黄門の印籠が支配する日本」

佐賀大学の豊島先生から,私の4月17日付ブログ記事「高遠さんらは自分で自らを救った! 他方、各新聞社の社説「自己責任論」のオンパレードを見よ!」へコメントを頂きました。ここにご紹介させて頂きたいと思います。

佐賀大学の豊島です.
先のコメントで,「水戸黄門の印籠が支配する日本」と書きましたが,真面目な話として,この際「水戸黄門ドラマ」そのものに注目することを提案します.いくつかのブログに同じようなコメントを書き込んですみませんが・・・
 政府筋の「お上にまかせろ」式の発言はかなりの国民の支持を得ると想像されますが,この思考の形成・維持にそうとう重要な役割を果たしているのが,「永年番組」である水戸黄門ドラマではないかと思います.これを罪のない勧善懲悪ドラマと思うのはナイーブすぎる見方で,実は強力なイデオロギー装置ではないでしょうか.毎回繰り返される印籠シーンがサブリミナルに送り込むメッセージは「最高権力は究極的には善である」「中央権力には決して逆らってはならない」というものです.他愛ない娯楽番組として視聴者を無防備にするからこそなお強力で有害なのです.この「テレビの中高年への悪影響」は量り知れないものがあると思います.詳しくは次をご覧頂ければありがたいです.(先のコメントでの*印のものです.)
「メディアの問題に関して」
パウエル米国務長官の発言だけでなくルモンドの記事**が3人を賞賛したことは,ますます「海外」とこの国との格差を感じさせます.水戸黄門が悪玉になるドラマが作られることを期待したいと思います.
** Le Monde 「日本:高揚する人道主義」ポンス特派員報告、フランスも人質三人を誉めているぞ!」

投稿者 管理者 : 2004年04月19日 00:05

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