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2004年05月06日

福岡教育大・法人化問題 教授会、規程を改正−審議事項に人事・予算盛る

 福岡教育大学発 国立大学法人化関連情報 第2号(2004年5月5日)が配信されてきました。この文書は,すでに「国立大学独立行政法人化の諸問題」HPに掲載されていますので,重複掲載はやめて文書の最後に書かれている教授会規程改正案可決成立に関する毎日新聞記事を下に掲載いたします。

「福岡教育大学発 国立大学法人化関連情報 第2号(2004年5月5日配信)」は「国立大学独立行政法人化の諸問題」HPを参照して下さい。

福教大・法人化問題 教授会、規程を改正−審議事項に人事・予算盛る
毎日新聞西部朝刊(2004/04/29)より抜粋

 法人化後の教授会規程を巡って執行部と教授会有志の対立が続いている福岡教育大(福岡県宗像市、松尾祐作学長)で、教授会は松尾学長が決めた規程の一部改正案を可決した。審議事項に人事や予算がなく、議案提出権も盛り込まれていなかったことに反発し、これを改めた。両者の対立は今年1月以降、泥沼化の様相を呈しており、松尾学長は苦しい大学運営を強いられそうだ。
 教授会は22日に開かれた。規程問題は議題になかったが、緊急動議で審議した。教授会規程の改廃権は教授会にあり、先月、松尾学長が提案した法人化後の教授会規程は、学内四つの教授会のうち三つで否決され、廃案になっていた。
 学長提案は、教授会の審議事項を「学部・教育課程の編成」「入学・学位の授与」「学部・研究科の教育研究」の三つに限定し、「人事」「予算」に関する審議権を与えない内容。また、開催権は「構成員の6分の1以上の署名で開催を要求することができる」とし、議案提出権を明記していなかった。これに対し、改正案は審議事項に「教員人事」と「教育研究予算」に関する二つを加え、「開催を要求することができる」を「開かなければならない」に改め、「構成員は議案を提出することができる」を追加した。
 男性教員は「教授会規程は教授会の自治にかかわる問題。(教授会の可決で)改正案が施行されたと理解している。法人化は、学長が何でもできるということではない。学内の合意形成に努力するべきだ」と指摘する。松尾学長は「教授会での意見、教授会規程の改正案を踏まえ役員会等で慎重に対応していきたい」とのコメントを出した。


投稿者 管理者 : 2004年05月06日 00:01

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