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2004年05月24日

衆議院憲法調査会 中山会長、こんな無様な審議でいいのですか

週間金曜日(第508号 2004年05月21日)より

 衆院憲法調査会が12、13の両日にわたり中央公聴会を開いた。公述人は幹事会推薦が6人で、公募はわずか3人。通常の参考人質疑とほとんど変わりなく、公聴会と銘打つ意味はどこにあるのか不明だ。
 また委員の出席率が極度に悪い。12日の午後は定足数に6人不足したまま、8分遅れで開会した。両日とも15〜20人が常態で、これでは議論も低調にならざるを得ない。マスコミからも批判を受け、中山太郎会長は「厳しく注意した。出席率の悪い自民党委員は、今後、差し替える」(5月14付『朝日新聞』)などと語ったという。
 このような無様な調査会にあって、多少、救われた感がしたのは、若手の小熊英二慶応大学助教授元四国学院大学院生の日高明さんらが堂々と9条改憲反対論を展開したことだ。小熊氏は第9条の歴史的経緯を検証して、「9条の存在と国内の反対の世論が米国の対日軍事要求エスカレートのブレーキ役」を果たしたと指摘した。
 また国連で軍縮大使を経験した上智大学の猪口邦子教授は「国連の場では日本は憲法第9条を持つ国として特別の評価を得ている」ことを紹介した。
 弁護士の吉田健一氏は、「いま憲法週間で裁判所には“憲法は明るい社会の道しるべ”という標語が掲げてあるが、改憲で『暗い社会』にするな」と訴えた。
 12日には参院憲法調査会も「憲法改正と最高法規」について、浦部法穂名古屋大大学院教授、竹花光範駒沢大教授らを招いて参考人質疑を行なった。
(国際経済研究所 高田健)

[第二回憲法調査会公聴会(2004年5月13日(木)]
慶應義塾大学総合政策学部助教授 小熊 英二氏「レジュメ」
元四国学院大学大学院生 日高 明氏「意見の概要」

投稿者 管理者 : 2004年05月24日 00:09

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