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2004年05月26日

静岡大、産学連携を強化、県内企業500社訪問−技術相談、共同研究案件発掘へ

日本経済新聞地方(5/25)より

 静岡大学は産学連携の取り組みを強化する。共同研究の案件を発掘するため、同大学イノベーション共同研究センター(浜松市、センター長=岡本尚道工学部教授)に所属する産学連携コーディネーターが県内企業約五百社を訪問、技術相談に乗る事業を展開する。企業との共同研究を積極的に進めることで、地域での存在感を高めるのが狙いだ。
 同センターは二月に県内企業を対象に産学連携や技術相談に関するアンケートを実施した。その結果、大学のもつ技術の導入に関心があるという企業は八〇%、大学との共同研究に関心がある企業は六八%に達した。
 一方で「大学がどのような技術をもっているか」「共同研究をするための窓口はどこか」といった点がわからないという企業が目立ち、「大学の情報開示の姿勢が不十分」(林正浩助教授)という現状も浮き彫りになった。
 同センターはアンケートの回答者から共同研究に前向きな企業を抽出。連絡をとったうえで、二人いる産学連携コーディネーターをそれぞれ派遣する。各社の技術ニーズを探るほか、大学の担当教員を紹介するなどして共同研究への道筋を付けるのが目的だ。
 コーディネーターは二人とも浜松キャンパスを活動拠点としており、現状では県中部・東部の企業への対応が手薄になる懸念があることから、文部科学省にコーディネーターの増員を要請することも検討している。
 同センターは二〇〇三年十月、産学連携の推進を目的に静岡大浜松キャンパス内に設置した。静岡大は〇四年度、同センターを拠点に前年度より一六・八%多い百六十件程度の産学共同研究を推進する計画だ。


投稿者 管理者 : 2004年05月26日 00:05

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