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2004年06月05日

緊急4大学教員集会(6月4日)、200名の参加の下で集会決議

「意見広告の会」ニュース159(2004年6月5日)より

都立大教員集会に教員・院生・学生200名

 就任承諾書提出の前提となる諸条件の明確な説明と協議体制の実現を求める緊急4大学教員集会は、約200名の参加者を集めて、以下のように開催されました。集会の決議の概要をお伝えいたします。なお「案」は文言に不十分な点があるため、更に推敲を加えて提出される予定となっています。

日時:6月4日(金曜日)午後6時〜9時
主催:4大学教員声明呼びかけ人会
賛同:開かれた大学改革を求める会、文系助手会有志、理学研究科助手会有志、工学研究科助手会有志
2004年5月28日
4大学呼びかけ人会 連絡担当 川合康、小柴共一、山田雅弘、渡辺恒雄

決議(案)

 (略)
 私たちは少なくとも次の3項目にについて、大至急大学管理本部、教学準備会議、経営準備室が、誠意ある明確な説明を全学の教員に対して行うことを要望する。

(1)2006年度に予定している新大学の大学院基本構想
(略) これまで50年にもおよぶ都立の大学の教育・研究蓄積を生かし、発展させていくことができるのであれば、私たちは現在ともに研究と教育を進めている大学生、大学院生とともに喜んで新大学への具体的意向に積極的に加わりたいと考えるが、今に至るまでその構想が全く明らかにされておらず、「就任承諾書」を提出されているための前提条件が示されていない。

(2) 新大学における教員の勤務・労働条件と身分保障の問題
 (略) 大学管理本部は、優秀な教員を確保するために「任期制・年俸制」を導入すると説明しているが、それがいかに研究者の世界で誤った認識であるかは、教員の大量流出や最近行われた新大学の公募人事で応募者が1桁という低調さを見れば明白である。これまでの都立の大学の公募人事ではありえないような状況を、大学管理本部がわさわさ創り出しているのであり、長期にわたって築いてきた都立の大学の名誉を傷つけているのである。大学管理本部は(略)勤務労働条件と身分保障について早急に大学側と協議すべきである。

(3) 助手定数案に示された数の根拠、および、配置の進め方
(略)内容に関しても定数の算出基盤などを明確に示すと同時に、再配置については助手の意思を最優先すべきである。特に雑誌「財界」で取り上げられた理学部の助手の実体(ママ)に関しては、全く事実に反するものであり、これまでに助手が果たしてきた大学での教育と研究に対する貢献を正当に評価せずに今回の定数と配置が考えられてきているとすれば、重大な問題であり決して見過ごすことはできない。(略)
 (略) これらの疑問に対して、高橋予定理事長、西澤予定新学長、原島大学院部会座長は、その責任において全教員に対して速やかに文書等で現大学の全教員に就任承諾書(助手に対しては「意思確認書」)の提出締切以前に示すことを強く求める。


投稿者 管理者 : 2004年06月05日 12:30

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