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2004年07月05日

長野大、任期制導入に関する新たな新聞報道

任期5年、実績で再任 長野大が全教員対象に新制度

信濃毎日新聞(7/03)

 長野大学(上田市)は本年度、全教員の任期を五年とする「任期制」を導入した。教員の資質や流動性を高め、教育研究を活性化、より優れた学生を輩出する狙いだ。学長、学部長らで構成する「評価委員会」が業績を評価し、基準を満たした教員は原則五年、再任する。四月一日以降の新規採用教員には、既に制度を適用。その前から在籍している教員には三年の猶予期間を経て二〇〇七年四月から適用する。

 今月中旬に検討小委員会を発足させ、今年中に業績評価の基準を決める予定だ。基準案によると、評価するのは(1)授業やゼミの教育実績(2)論文、著書など研究実績(3)大学運営への貢献(4)地域活動、社会貢献―の四分野。

 従来の業績評価では軽視されがちだった教育実績を重視、学生にとってよりよい教育を提供する教員が高い評価を受けるよう改めるという。

 教員が提出する書類や学生の授業評価に基づき、任期満了の一年前、過去四年分について評価し、教員に通知する。教員は評価結果に不満があれば異議申し立てができる。

 再任は、講師と助教授はそれぞれの職位で二期十年まで、教授は任満了時の審査で優秀と認められた場合は六十五歳の定年まで在任できる。

 全教員の任期制は珍しく、ある教授によると、検討過程では不安を感じる教員もいたという。身分が不安定になるほか、教育の場に任期制はなじまないのではといった懸念も背景にあるとみられるが、個性ある大学づくりを目指し、昨年から検討を続けた結果、今年二月の理事会で決定した。

 現在、学長を除く教員は四十九人。このうち任期制が既に適用されているのは助教授一人と講師三人。

 井出嘉憲学長は任期制を説明する書面で、「首切りの制度というイメージがあるかもしれないが、再任の機会もあり、教育の質を高める手段だ。公正に評価し、良質な人材の確保に努めたい」としている。


投稿者 管理者 : 2004年07月05日 00:21

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