個別エントリー別

« 全日本教職員組合(全教)、与党・教育基本法改正協議会の中間報告について | メイン | その他大学関係のニュース »

2004年07月13日

702校、4年制大学の数(2003年)−競争激化で経営厳しく

日本経済新聞(7/11)

 少子化が進む中で、大学の数が増え続けている。文部科学省によると、全国の四年制大学の数は昨年に七百二校と、十年で二七%も増えた。
 大学数の増加は大学経営を圧迫し始めている。先月末には東北文化学園大学(仙台市)が民事再生法の適用を申請。大学を運営する学校法人としては初の法的整理となった。
 同大学の場合、大学開設時の虚偽申請などの不正があったことも経営悪化の一因。ただ、定員割れで資金難に陥った立志舘大学(広島県坂町)も一月に廃校するなど、今年に入り私大の破たんが相次いでいる。
 私大は昨年に五百二十六校(十年で三割増)に達した。日本私立学校振興・共済事業団によると、入学時に定員割れした私大の割合は一九九六年度の四%から、昨年度には二八%に急伸。経営面でも一昨年度は、大学法人の三割弱が実質赤字だ。
 九〇年代以降の大学数急増の背景には規制緩和がある。九一年の大学設置基準の緩和に続き、認可手続きも簡素化された。
 「自治体が地域振興を目的に大学を誘致した」(予備校関係者)ことも大学急増を招いた。自治体が土地や資金を提供するケースも多く、九九年開校の東北文化学園大も仙台市などから補助金を受けていた。自治体自らが建設する公立大も昨年に七十六校と、十年で六割も増えた。
 大学進学志望者数は今後、一段と減少する。二〇〇九年には、十八歳人口がピークだった一九九二年の六割の水準まで落ち込み、大学の志望者数と定員数が一致する「大学全入」時代を迎える。国立大学も今年度から法人化されており、大学は本格的な競争の波にさらされそうだ。


投稿者 管理者 : 2004年07月13日 00:37

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1432

コメント