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2004年07月21日

「大学全員入学」2007年到来、進学率頭打ち−中教審試算、予想2年早まる

日経速報ニュース(7/20)

 少子化で大学・短大への進学希望者は2007年度に約69万9000人まで減り、全校の合格者数の総計と同数となることが20日、分かった。文部科学相の諮問機関、中央教育審議会が試算したもので、数字のうえでは3年後に、志願者全員が入学できる「全入時代」に突入する。進学率の頭打ちにより、当初予想より2年早まる。定員割れや経営難に拍車がかかるなど大学は淘汰(とうた)の時代を迎える。
 中教審(鳥居泰彦会長)は23日の大学分科会から試算を踏まえた議論を進め、8月中にもまとめる大学行政などの将来構想「高等教育のグランドデザイン」の中間報告に反映させる。各大学も抜本的な経営見直しを迫られる。
 試算によると、04年春は高校卒業者の56%にあたる69万3000人が大学・短大を志願し、浪人生を加えた82万5000人が志願。これに対し、各校が発表する合格者の総数は定員を9%上回る70万7000人で、えり好みしなければ85.6%は大学・短大に入れる計算。
 07年春になると現役の志願者は卒業予定者の57%に当たる65万4000人と04年より5.6%減る。浪人も3分の一近くの4万6000人まで減り、全志願者は69万9000人に。微減となる合格者総数と同数になる。08年以降もしばらくは全志願数と合格者総数はほぼ同数が続く。
 全志願数の見通しについては大学審議会(当時)が1997年1月の答申で、09年度に全志願者と合格者総数が70万7000人で同数になると試算していた。
 それが2年早まったのは、当初の見通しは、少子化の一方で現役高校生の大学・短大の志願率は上昇し続け、06年度には60%を突破するとみていたため。今回の試算は現行の56%程度が07年度で57%にとどまるとみている。
 現役志願率が頭打ちとなる主な要因として中教審は専門学校人気を指摘する。大学の入学者数が03年度実績で前年度比0.7%減、短大が同6.9%減だったのに対し、専門学校は同3.6%増となっており、中教審は「資格取得などを目指す若者が予想以上に増えている」と分析する。
 日本私立学校振興・共済事業団によると、03年度時点で既に私立大は4年制の28.2%、短大の45.5%が定員割れを起こしている。


投稿者 管理者 : 2004年07月21日 00:13

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