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2004年07月23日

横浜市立大、理事長に宝田良一氏(寶田商店代表社員)、副理事長・改革推進本部最高経営者に松浦敬紀氏(多摩大教授)に決定

横浜市立大学事務局 記者発表資料(2004年7月22日)
公立大学法人横浜市立大学「理事長予定者」と「副理事長予定者」が決まりました!(PDF)(7/23)

横浜市大理事長に宝田氏、元町の洋食器店経営 最高経営責任者は多摩大教授

日本経済新聞神奈川版(2004/07/23)

 横浜市は二十二日、来年四月に独立法人に移行予定の横浜市立大学の初代理事長に横浜・元町の老舗洋食器店経営者で、昨年の神奈川県知事選にも出馬した宝田良一氏(56、写真上)を内定したと発表した。就任予定だった孫福弘氏が先月急逝したため、後任を探していた。副理事長には多摩大学教授の松浦敬紀氏(64、同下)を内定した。
 中田宏横浜市長は同日開いた会見で宝田氏を選んだ理由として「企業の経営者として実務的な経験も豊富なほか、横浜市の教育委員でもあり、教育問題にも造けいが深い」ことなどを挙げた。宝田氏は「横浜市民に貢献し、市民が誇れる大学になるよう尽力する。国際的な人脈づくりにも役立つ大学にしたい」と抱負を述べた。
 松浦氏は電機メーカーや出版社勤務の経験があるほか、多摩大学の改革を推進した中心人物の一人で、横浜市大の改革を進める改革推進本部最高経営責任者も兼務する。松浦氏は「孫福さんの時代にすでに方向性は決まっている。横浜市大職員の内発的な力を引き出し、改革を進めていきたい」と述べた。

大学改革日誌(永岑三千輝教授)−最新日誌(2004年7月23日(3))より

 中田市長によって理事長(予定者)(ボストン大学経営学部卒の元町老舗経営者、自民党推薦で県知事選挙に出た人)と大学改革推進本部最高経営責任者(COE)(中央大学法学部卒、大企業・出版社を経ていくつかの大学で教鞭)の2名が任命された、という新聞報道である。この「上から」「外から」の任命は、大学をどのように持っていくことになろうか? 「首都大学東京」と比べてどのようなことになろうか。

 故孫福氏(慶応大学文学部卒で最後は慶応大学藤沢の教授)は理事長予定者であり、同時に大学改革推進本部最高経営責任者の肩書きだった。今回は、その二つの肩書き・職務・役割が分割され、別の人間に割り当てられたということのようだ。故孫福氏は長年の大学経営(私立大学事務職としての経営経験)を踏まえたある種の大学経営理念を提示した。今回はどうか?

 COEに任命された人は学部長経験などもある人のようである。すでに大学内にある多様な意見も耳に入っており、新聞報道によれば、「外から」任命されたものとして当然にも、「内発的な力」を改革で活かす、といった発言をしているようである。

さて、その実際は? 

 任期制や学則問題にどのような態度をもっている人か。任期制導入や学則問題などに関する見識は、今後すぐにも明らかになってくるであろう。

 

投稿者 管理者 : 2004年07月23日 17:01

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