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2004年07月31日

都立大、人文科学研究科院生会 「意見声明」

新首都圏ネットワーク(2004年07月29日更新記事)

人文科学研究科院生会(2004年7月28日)

意 見 声 明

 都立の新大学への「就任承諾書」提出をめぐって、人文学部教員の選択は分かれた。しかし、現大学大学院を研究の場とする私たちにとって、「東京都立大学」は、かけがえのないたった一つの大学であり続ける。たとえ教員の選択した道がそれぞれ異なるものであったとしても、ともに学問に志を立て、ともに研究に励んだ全ての教員に対する私たちの信頼に、変わりのあろうはずがない。私たちの「東京都立大学」のために全ての教員が連帯するものである、と私たちは心から信じている。

 「理性の府」たる大学に対して行われてきた、東京都大学管理本部の強引なやり方に対して、私たちは改めて反対の意を表明する。人文学部の全教員は、大学管理本部の非理性的な手法の被害者である。それはとりもなおさず、私たち在学生も被害者であることを意味する。

 実に、昨年8月以来、私たちが被ってきた害は甚大なものである。このような手法がまかり通るならば、研究しようにも一切できない状況が私たちを襲うに違いない。私たちは「転出」も「就任」もない。身動きのとれない状況での研究環境の悪化は、まさに致命的である。事態は深刻化の一途を辿っている、と私たちは断言する。

 ここに、私たち人文院生会は、全ての院生がその初志を貫徹できるように、そしてこれ以上被害にあう学生を増やさないために、「入学時に約束されたカリキュラムの保障」と「学位取得の制度的保障」が確実に履行されることを、再度強く要望する。私たちの「東京都立大学」の研究環境がこれ以上いささかも悪化することのないよう、切望する。私たちはそのためのあらゆる努力を継続する決意であることを、ここに表明する。

2004年7月28日
人文科学研究科院生会


投稿者 管理者 : 2004年07月31日 00:44

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