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2004年08月03日

都教委、不当処分の教職員に「再発防止研修」を行った!

君が代不起立 都教委が再発防止研修

東京新聞(8/02)

 東京都教育委員会が、君が代不起立問題で処分した教職員に受講させる「再発防止研修」が二日午前、東京都文京区の都総合技術教育センターで始まった。

 研修内容は公務員の義務など一般論に終始し、不起立についての厳しい指導を予想していた教職員は肩すかしを食らった格好。

 しかし、教職員の大半は研修が「内心の自由の侵害だ」として「反省」の意を示すことを拒む方針を堅持。都教委側は、指導に従わない教職員には研修を再度受講させる意向を示しており、両者の溝は深まる一方となっている。

 研修は、君が代斉唱時の不起立などで戒告や減給の処分を受けた教職員計二百四十人のうち、退職者などを除く約二百人を対象に、二日と九日に計四回実施する。この日午前は約五十人が研修に臨んだ。

 会場入り口では、教職員らと都教委職員が録音機器の持ち込みなどをめぐって押し問答。周囲では教職員の支援者らが「研修やめろ」などと声を上げるなど、騒然とした雰囲気に包まれた。

 教職員側によると、研修内容は地方公務員法で定める公務員の義務など一般論に終始。君が代斉唱時の不起立など具体的な処分対象の事実について触れる場面はなかった。

 教職員の一人は「これでは研修に呼んだ意味が分からない」と話した。

 横山洋吉都教育長は都議会で「指導に従わない場合や成果が不十分な場合は、再度研修を命じることになる」と答弁。東京地裁は七月、教職員が研修の無効を求めた仮処分申請を却下したが「繰り返し同一の研修を受けさせ、内心の自由に踏み込めば、違憲違法の問題を生じる可能性がある」との判断を示している。



[同ニュース]
「君が代」で処分の教職員に「再発防止研修」 都教委(朝日新聞8/02)
都教委が再発防止研修 君が代不起立の教員らに(共同通信8/02)
君が代不起立で防止研修=懲戒処分の教職員に都教委(共同通信8/02)
<君が代問題>処分教諭「研修」で都教委に抗議も(毎日新聞8/02)
君が代不起立で防止研修・懲戒処分の教職員に都教委(日経新聞8/02)

投稿者 管理者 : 2004年08月03日 00:43

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