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2004年08月13日

拓殖大学教授・藤岡信勝氏の恐るべき論拠、「センター試験は日本共産党の綱領に基づく歴史観と政治方針を注入する場となっている」

《正論》放置できぬセンター試験の偏向ぶり 特定史観強要の設問が後絶たず 拓殖大学教授・藤岡信勝

産経新聞(8/12)


問題づくりの原則を逸脱

 天皇制の否定を政治綱領に掲げているのは、政党の中では日本共産党だけである。センター試験は日本共産党の綱領に基づく歴史観と政治方針を注入する場となっており、「一方的な思想を押しつけ」ている点で、愛知の県立高校の中間試験問題とすこしも変わらない。

 歴史には歴史的事実(史実)の部分と史実に対する歴史解釈の部分が含まれる。歴史の試験に出題することが許されるのは、史実の部分に限られる。これを破れば、試験は特定のイデオロギーや学説を受験生に押しつける思想教育の場、政治的洗脳の場と化してしまう。センター試験は、試験問題作成の原則を逸脱している。

 私は、大学入試センターが管轄する「共通一次学力試験」と「センター試験」の、二十五年間分の「日本史」と「世界史」の全問題を入手し調査する機会を得た。重要な事実がわかった。右のような偏向した出題は一九九〇年にスタートしたセンター試験から始まっており、共通一次試験では試験を利用して受験生を洗脳しようという意図を含んだ問題が出された形跡がない。右に述べた作問の原則が守られていたからである。

 センター試験への切り替えの時期に盛んに流された教育言説があった。歴史の試験は記憶力を試すだけではなく歴史の流れを把握しているかどうかを測るようにすべきだという主張である。このキャンペーンによって、特定の思想をもった出題者集団が、センター入試を自らのイデオロギーを受験生に注入する場とすることに成功したのである。

 大学入試センターは、出題の原則を初心に立ち帰って見直すべきである。そして、記憶力を試す試験は劣っているという世間の俗論に惑わされることなく、少なくとも共通一次試験のレベルにまで正常化させるべきである。…

現在のゆがんだ歴史教育に警鐘 「自由主義史観研」総会(産経新聞8/08)

投稿者 管理者 : 2004年08月13日 07:22

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