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2004年08月17日

07年度にも「大学全入」、学費値上げの機運も 大学の将来像

朝日新聞(2004/08/16)

 「大学全入」時代がいよいよ到来する。生き残りをかけた競争が激しさを増すなか、大学はどこへ向かっているのか。
 ■2年早まる
 文部科学省は7月、大学と短大の志願者数が、07年度に全大学・短大への入学者の総計と同じになるとの試算を、中央教育審議会大学分科会に示した。
 入りたい大学を選ばなければ、志願者が全員入学できる「大学全入」の時代は、旧文部省の97年の試算では09年度に訪れる見通しだった。新しい試算は、それが2年早まるとの見通しを示した=グラフ。
 昨年春の入試での大学・短大の志願者(現役、浪人の合計)は約85万4千人で、入学者は約71万8千人。この試算によれば、志願者、入学者とも年々減少し、07年春の入学者にはこの二つがともに69万9千人になる。
 
 ■国公立大も参入
 少子化が進むなか、受験生をどう確保するのか。私立大に比べて学生獲得競争への参入が遅れていた国公立大にも、動きが出始めた。
 岐阜大は法人化をきっかけに、4月から全国紙1面での広告掲載を始めた。「知名度を全国区にするため、打って出る必要があると判断した」と説明する。
 福島県立の会津大は、優秀な学生を早めに確保しようと、06年春の入試で高校2年生を対象とする「飛び入学枠」を導入することを決めた。
 私立大では「ライバル校」がタッグを組むケースが出てきた。慶応大と早稲田大はブランドの相乗効果を狙い、6月から7月にかけて広島、札幌、京都の3会場で合同説明会を開催、多くの参加者を集めた。

 ■学費に差も?
 昨年は国立大の統合が一気に進んだ。来春は公立大の統合が相次ぐ。
 大阪府の府立大、大阪女子大、府立看護大の3校が「大阪府立大」として、広島県の県立大、県立広島女子大、県立保健福祉大の3校が「県立広島大」として、それぞれ新しいスタートを切ることが決まっている。
 東京都の都立大、都立科学技術大、都立保健科学大が廃止されてできる「首都大学東京」、山梨県の県立女子短大と県立看護大が統合されてできる「山梨県立大」も、来春開学に向けて文科省に申請中だ。
 統合が進む背景には、各自治体の財政難がある。統合により、経営面で体力強化を図ることも、大きな狙いのひとつだ。
 少子化で受験生の獲得競争が厳しさを増すうえ、法人化で自助努力が求められるようになった国立大のなかから、来春にも学費を値上げする動きが出てくる可能性がある。


投稿者 管理者 : 2004年08月17日 00:19

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