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2004年11月01日

慈恵医大の補助金不正、8年で4億円超す 教授らを処分

朝日新聞(10/29)

 東京慈恵会医科大学(東京都港区)による国の科学研究費補助金(科研費)の不正受給問題で、同大は29日、無資格受給や不適正使用などが8年間に251件、総額4億1200万円にのぼっていたとする調査報告書を文部科学省に提出した。文科省が内容を精査して額を確定させ、返還を命じる見通し。

 調査は96〜03年度までに同大が受給した計741件(約17億7000万円)を対象とした。

 この結果、(1)申請した研究代表者が使用せず、申請外の研究に使われたケースが18件(2970万円)(2)研究代表者が使用しているが、他の研究に流用されたのが49件(8456万円)(3)目的通りに使用されたが、研究代表者が常勤教員でないなど無資格受給だった155件(2億5100万円)――などの実態が判明した。

 特に、外科学講座では所属教員に支給された科研費を担当の山崎洋次教授が一括管理して講座内で再配分することが常態化。同講座の受給分の約4割にあたる45件(約7000万円)で確認できたという。

 同大は、29日付で山崎教授に出勤停止10日間の懲戒処分を決定。すでに、辞職願が出されており、11月末で退職するという。ほかに、11人の教職員を減給や譴責(けんせき)とした。栗原敏理事長について給与の20%を3カ月間カットするなど計4人の経営陣が給与を自主返上する。

 栗原理事長は「科研費が国民の税金だとの意識が欠けていた。深くおわびする」と話した。

[同ニュース]
科研費4億円の不正=教授ら12人処分−過去8年の調査結果・慈恵医大(時事通信10/29)

投稿者 管理者 : 2004年11月01日 00:26

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