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2004年11月11日
高遠菜穂子さん、ファルージャの惨状を訴え 11月16日札幌学院大学へ
イラク 安息なきファルージャ 高遠さん 惨状訴え あすから道内各地で講演北海道新聞夕刊(2004/11/10)
「これまでもファルージャでは無差別な殺害が行われてきた」-米軍がイラク中部ファルージャで大規模な軍事作戦を展開する中、四月にファルージャ近郊で拘束後、解放された千歳市のボランティア高遠菜穂子さん(34)が十一日から道内各地で講演し、米軍攻撃による惨状を収めた映像を紹介しながら、イラクの実情を伝える。
泣き崩れながら、米軍の空爆で顔を吹き飛ばされた幼い子供を埋葬する人々。戦火を逃れ、トラックの荷台に乗って疎開する女性たち。米軍の爆撃を受け、ガーゼで顔中を覆われ、病院のベッドでうめき声を上げる男性-。高遠さんが講演用に用意した映像には、九月までにファルージャなどで撮影された生々しい惨状が収められている。犠牲者はごく普通の住民ばかりで、子供や女性も多い。
解放後もイラクで路上生活する子供たちを同国外から支援してきた高遠さんは「ファルージャでは日常的に掃討作戦が行われてきた。テロリストは残虐だが、米軍のやっていることも同じだ。空爆、掃討作戦と言えば、きれいに聞こえるだけ」と指摘する。
米軍がファルージャを包囲したことで現地に入る報道関係者はほとんどいない。ファルージャ周辺の住民たちは、米軍にも武装勢力側にも電話を盗聴され、双方の「通報者」と疑われることを恐れ、国外との連絡も控えているという。
「監視の目がない中で、何が起こっても不思議はない。少なくとも日本の人たちには掃討作戦が正当ではないと分かってほしい」。米軍の攻撃が伝えられる中、高遠さんはそう強調する。
講演会は既に四カ所での開催が決まっており、今後さらに増える予定。決定分の日程は次の通り(カッコ内は問い合わせ先)。
▽11月11日午後6時半、小樽市民センターマリンホール((電)0134・32・0562)▽16日午後2時50分、江別・札幌学院大((電)011・386・8111)▽12月8日午後6時半、帯広・とかちプラザ((電)0155・36・4988)▽9日午後6時、札幌・かでる2・7((電)011・771・6433)
投稿者 管理者 : 2004年11月11日 01:04
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