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2004年12月15日

中央教育審議会大学分科会(第42回)議事録・配布資料

中央教育審議会大学分科会(第42回)議事録・配布資料

(1)「我が国の高等教育の将来像(審議の概要)」について、関係団体及び有識者から意見発表があり、その後に質疑応答が行われた。

【社団法人日本経済団体連合会の意見】
……「我が国の高等教育の将来像」について2点申し上げたい。
 第1に、高等教育機関は社会の中でどのような存在なのか明確に提示するとともに、その役割を踏まえて高等教育機関は今後何をなすべきかという形でまとめるべきではないか。高等教育機関の役割については、5頁に「知識基盤を支える」あるいは「指導的人材や21世紀型市民を育成する」といった記述はあるが、時代背景についての様々な説明に埋もれて全体的にわかりにくくなっていると思う。高等教育機関とは、第1に「21世紀の日本を造り、支える人材を育成するもの」、第2に「知を創造し、継承するもの」、第3に「社会と知的・人的に交流する「開かれた存在」であり、国家戦力の重要な柱」であると考えている。この点をより一層明確に提示し、これらの役割を担うために高等教育機関は何をすべきか、高等教育機関の取り組みを促すために国は何をすべきかという方向で議論をより一層深めていただきたい。また、高等教育機関の持つ教育機能と研究機能を書き分け、研究と同様に教育にも注力することや産学連携での研究の重要性などについて言及すべきではないか。
 第2に、社会が求める人材を育成するために高等教育機関はどのような教育を行うかという点もより一層明らかにすべきだと思う。……

【社団法人経済同友会の意見】
…… 経済同友会では15年以上にわたって教育に関する問題を議論してきており、過去、高等教育についても触れているので、その整理も踏まえながら意見を述べたい。
 産業界が大学に求めるのは、社会生活における課題解決に立ち向かう幅広い職業人の養成やそのための総合的教養教育などである。一方で、未来を支える先端的な研究を担う学生の養成にも期待している。そういった視点で見たときに、今の大学が期待に応えているかというと、大多数は応えていないのではないか。最近、専門学校がいろんな意味で非常に力を持ってきているが、産業界から見ても、IT、経理などの専門学校を卒業した学生はかなりしっかりしていて、採用の幅も広がっている。
 そういった中で、大学に対する期待は「個性ある大学」、「多様性と開かれた交流に満ちた大学」、「学ぶ意欲と能力に応える大学」、「開かれた競争社会としての大学」といったキーワードでまとめられるのではないか。……


投稿者 管理者 : 2004年12月15日 01:02

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