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2004年12月21日

広島大学教職員組合、「広島大学の新しい学長選考規定に対する申し入れ―新規定に抗議し、その改訂を求めるー」

■Academia e-Network Letter No 222 (2004.12.21 Tue)
http://letter.ac-net.org/04/12/21-222.phpより

広島大学学長選考規定、助手を選挙から外す
「広島大学では21日、学長候補者推薦の公示を行う予定としているようですが、広島大学教職員組合は、広島大学学長選考会議が決定した学長選考規定に対し、「抗議し、その改訂を求める」申し入れを本日行いました。

広島大学の新しい学長選考規定に対する申し入れ―新規定に抗議し、その改訂を求めるー

2004年12月16日 広島大学教職員組合執行委員会

1.不十分な審議

 広島大学の学長選考のプロセス(以下、新規定とする)が、途中の審議過程をほとんど公表しないまま、学長選考会議によって決定されました。11月16日の教育研究評議会では新規定が審議されることなく、報告のみがなされました。

 私たちは、すでに9月15日に、牟田泰三学長宛に「『学長選考のあり方』に関する質問状」を提出していましたが、これに対する回答さえ与えないまま、 このような一方的な措置が行われたことに、強く抗議致します。

2.非民主的な選考規定

新規定は、
(1)学長選考会議の裁量権が、候補者決定の段階にまで及び、構成員が意向投票を行う際の選択肢を制約していること

(2)助手は意向投票からすら排除されていること

(3)何らの原則も示されず、事務職員の上層部(副課長以上) のみに意向投票権を与えていること

(4)学長候補者の最終選考にあたって「意向投票結果」の公表が確約されていないという4つの大きな問題が含まれています。

とくに、助手を原則的に意向投票から排除する(当面は第1次意向投票のみを認め、第2次意向投票から除外している)ことは、言語道断です。これまでの 広島大学の50年を超える歴史の中で定着していた「助手を含む大学構成員の投票で学長を選考してきたシステム」の大幅な改悪に、私たちは絶対に反対致します。

3.新規定の改訂を求める

今回の学長選挙は、国立大学法人広島大学への移行後最初の選挙として、重要な意味をもつものです。法人化後、運営費交付金の毎年一律削減に象徴される ような厳しい状況のもとで、教育研究を充実・発展させるためには、教職員の叡智を結集した大学運営が必要で、学長にはそのためのリーダーシップを発揮す ることが求められています。それには教職員による強い支持が必要であり、全教職員の意思を十分に反映した選挙によって学長が選出されることが望まれます。

組合は今回の学長選挙にあたり、選挙が全教職員の意思を反映する民主的な制度のもとで行われることを求めて、新規定の早急な改訂を申し入れます。

(1)広島大学に働く全ての構成員に投票権を与えること,とくに助手の投票権の剥奪を白紙に戻すこと

(2)候補者決定における学長選考会議の裁量の余地をなくすとともに、候補者による所信表明の機会を設けること

(3)意向投票の結果を公表した上で、その結果が充分反映された候補者決定を行うこと

(4)投票総数の過半数を占める候補者がいない場合は,上位2名による決選投票を行うこと

以上


投稿者 管理者 : 2004年12月21日 01:23

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