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2005年01月04日

佐賀大、07年目標に総合大学院設置へ

佐賀新聞(1/03)

 佐賀大(長谷川照学長)は、医学、経済学、教育学、理工学を融合させた総合大学院設置に向け具体的な検討に入った。これまでなかった人文、社会科学系に加え、「MOT(技術経営)」「ヒューマンケア」など学際的分野の専攻の設定を構想。二〇〇七年の開設を目指す。広範な要請に応える「地域のシンクタンク」として期待が高まる。

 同大によると、大学院は総合研究科として、工学系、医学系、文系の三分野を柱に構成し、それに融合型のコースを加えることを検討している。

 融合型の案として挙がっている「ヒューマンケア」は、医学と社会福祉学(文化教育学部)の視点から高齢者福祉や障害者支援、発達臨床心理を総合的に研究。「MOT」は技術成果をどう事業や経営に結びつけるかを、経済学と工学を結びつけ体系的に研究する。

 いずれも現代のニーズに対応しようと複数の研究領域が提携、融合して生まれた新たなカテゴリーで、実践型の研究として福祉や産業界で注目されている。研究力アップとともに、外部からの資金獲得増が期待される。

 定員については、現行六十人(医学系三十、工学系三十)に五人ほど増員する案が出ている。〇五年秋をメドに最終案をまとめ、〇六年末の認可を目指して文部科学省に申請する方針。

 前段として、医学、工学系の博士課程に経済、文化教育学部の教員が入って新たな講座を置くなど、融合型コース実現に向けた試みを来年度から始める。

 同大は「博士課程設置が条件となっている外部資金もあり、先端研究体制の整備は不可欠。高度な専門家育成の拠点にもしたい」としている。

 現在、修士課程は全五学部にあるが、博士課程があるのは医、理工、農学部で、文系学部にはない。農学系は鹿児島大など三大学と連携して設置している研究科を当面継続する。


投稿者 管理者 : 2005年01月04日 01:41

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