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2005年01月17日

神奈川歯科大理事会内の名誉棄損訴訟 慰謝料と謝罪文命令-地裁支部

毎日新聞(1/15)

 ◇地裁横須賀支部
 ◇「被告理事ら派閥争い」
 神奈川歯科大(横須賀市稲岡町)の理事会での「裏金発言」を巡る名誉棄損訴訟で14日、横浜地裁横須賀支部(高柳輝雄裁判官)は原告理事の主張をほぼ認め、「裏金疑惑は立証されず、背景に派閥争いがあった」として、被告理事に慰謝料500万円の支払いと謝罪文の配布を命じた。
 同大では昨年、別の理事による受験生の親から合格依頼の500万円授受も発覚しており、理事会内のトラブルが目立っている。
 原告は斉藤守久理事で、清水利朗理事を相手取り03年10月に提訴した。
 訴えによると、03年7月の理事会で横浜研修センター(横浜市神奈川区)の建設をめぐり、清水理事が「約3億5000万円の裏金の一部を斉藤理事が着服した疑惑がある」と発言し、辞任勧告問責決議が可決された。事務局長と人事部長の職務も解任されたが、裏金疑惑は事実無根であり、社会的な名誉を傷つけられた、と慰謝料500万円などを求めた。
 清水理事側は「裏金疑惑の情報が入り、大学の利益を図る目的で発言した。理事の適格性を指摘した」と反論した。
 判決は「裏金疑惑の立証は皆無で、被告の推論によるもの。原告の大学内外での社会的な名誉、信用を傷つけた」とし、清水理事に慰謝料500万円とともに理事会での謝罪文の配布を命じた。
 高柳裁判官は「自らの大学出身者による大学内の覇権確立を狙い、斉藤理事を追い落とそうとしたとの疑いを禁じえない」と理事会の派閥抗争を指摘した。
 昨年3月に発覚した500万円授受を認めた理事は今でも辞めていない。大学側は「理事を解任する規約がなかった。文部科学省の指示を受け、解任規約を作成中」と説明する。


投稿者 管理者 : 2005年01月17日 00:08

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