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2005年01月19日
国立大授業料 和歌山大も値上げへ 学長見通し「やむを得ず」
紀伊民報(1月19日)和歌山大学の小田章学長は17日開かれた定例記者会見で、新年度から国立大の年間授業料の目安額を引き上げる国の方針を受け、「国の方針には反対だが、財政難から和歌山大学の値上げもやむを得ない」との見通しを示した。
財務、文部科学の両省は今国会で、国立大授業料の目安となる「標準額」を現行の52万800円から1万5000円引き上げる方向で調整している。
昨年の法人化で、各大学は自由に授業料を決められるようになったが、値上げしない場合は、大学の自主財源が減る仕組み。和歌山大学の2005年度予算は、値上げしなかった場合の6500万円を含め、約1億6000万円の減収が予想されている。
小田学長は「値上げしないと大学の自立運営に当たって危機的な状況になる。学生離れに敏感な小さな大学だが、値上げした分、教育力を高めるということで理解を得たい」と理由を説明した。「小泉政権は国を担う人づくりを軽視している」と政府への苦言を繰り返す場面もあった。
大学の役員会なども値上げを容認する方向という。文科省の説明を受けた後、早ければ今月末の役員会で決定する。
国の授業料値上げ方針をめぐって、大半の大学は引き上げ方針だが、京大など一部大学は学生離れへの懸念から慎重で、初めて国立大の授業料に差が出る見通し。
投稿者 管理者 : 2005年01月19日 01:17
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