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2005年01月31日

北大学長候補者の公開質議、藤田正一氏所信表明

Academia e-Network Letter No 236(2005.1.30 Sun)より
 ∟●「北大学長候補者の公開質議1/29における藤田正一氏所信表明 」

抜書『最後に
 総長は単なる大学の利益代表ではありません。日本と世界、人と自然とのかかわり合いにおいて、21世紀の日本の高等教育のあり方を他大学の総長とともに考えて行く立場にあります。
 自分の大学への利益誘導のみを考え、権力あるものや文科省を刺激しないよう、発言を調節し、おどおどしながら御機嫌を伺うような情けない行動はとらないつもりです。
 日本の大学が殆ど参加していない世界の大学の学長会議等にも積極的に参加し、あるいは、そのような会議を主催し、意見を交換したいと思っています。』

全文:http://ac-net.org/rss/item/36779

編集後記  http://ac-net.org/rss/item/36833

[1]北大の学長選で、助手を除く構成員約1600名の「意向聴取」が2月1 日に行なわれるという【1-1】。以前の職場なので関心があるが、「意向聴取」で多数を獲得した人を選考委員会が選ぶとは限らないので選挙ではない(ある国立大学で実際にそういうことが生じた)。

「衆議統裁」-議論はするが決議は長に委ねるーという意思決定の方法は大政翼賛会中央協力会議の議事運営法として採用されていたが、独立行政法人化の検討過程では国立大学社会でも採用された方法であった(1)。国立大学法人の学長(= 理事長)選も衆議統裁方式となってしまったが、元副学長の藤田氏が候補者となったことにより、法人化後の北大における人たちが意思表示する機会が作られた意義は大きい。
(1)http://ac-net.org/dgh/blog/archives/000135.html

2001年の北大学長選挙時に北大ネットが行ったアンケートへの両氏の回答がある(2)。個人的な公開質問状にも藤田氏は回答をしていた(3)。現職の中村氏が、公約 をこの4年間にどこまで果したかを構成員が評価する機会でもある。部局や専攻や研究室の長の判断を仰ぐのではなく、独自に判断して投票する人が多いことを期待したい。
(2)http://ac-net.org/home/hokudai/gakuchousenkyo/index.shtml
(3)http://ac-net.org/home/hokudai/gakuchousenkyo/1/fujita.html


投稿者 管理者 : 2005年01月31日 01:05

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