個別エントリー別

« 国大協臨時理事会、驚くべきことに授業料問題の議論なし | メイン | その他大学関係のニュース »

2005年02月20日

琉球大学学長選、2月21日には「批判票」を

■「意見広告の会」ニュース251より転載

学長選通信4「2/21には「批判票」を」

琉球大学工学部 永井 獏(實)

琉球大学の友人、知人の皆様:

 小雨の土曜日となりましたが、如何お過ごしですか。
さて、2/21(月)の琉球大学学長候補者「意向調査」投票には、必ずやお出かけになり、断固たる「批判票」を投じようではありませんか。「批判票」とは「白票」もしくは「公認2候補」ではない貴方の「意中の人の記名票」です。意向調査管理委員会は「無効票」として扱う方針ですが、ならば圧倒的多数の無効票を積み上げようではありませんか。

 2/15開催の「公開討論会」においても、大学当局による「一方的選挙制度改悪」の正当性は何ら説明されず、むしろ不当性を際立たせたと言えるように思われます。唯一の理由がもし「学長三選容認」にあったとすれば、これは参加者からも指摘されたように「近代民主主義到達点からの後退」、「琉球大学・自治獲得史」に対する重大な裏切りであり、再び三度本学の歴史を傷つけることになります。

 また、学長選考会議の主要メンバーであり今回騒動の全過程に付いても責任を負うべき現理学部長・公認候補者も「選挙制度改悪」に付いて説明できないばかりか、ご自身を推薦して下さった「30名余の推薦人名簿が非開示・非公開」になっていることについて、何らまともな釈明をなし得ませんでした。森田孟進先生も矢ケ崎克馬先生も「大学当局者」の一人として「説明責任」を免れません。(学外委員の)圧力が強く「苦渋の選択・妥協」であった等とは決して言えません。

 私は上述の立場から、本学の全教職員に訴えたく、2/16付け文書「掲示依頼」を全学部・学科(組織)事務室宛発送しましたが、皆様の職場には届いたでしょうか。添付文書「掲示依頼」と共にご確認下さい。

全国の友人、知人の皆様:

 先日の「連名お願い」に二つ返事でご快諾下さった方に心より御礼申し上げます。また「学外者である故に」慎重な態度をお示し下さった先輩研究者、名前は出せぬが激励を下さった方々にも心より感謝し御礼申し上げます。ITを駆使して、全国の皆様とこのように意見交換ができ「大学の自治と民主主義を守る闘い」に当事者として参加できることに(私は)「夢のような幸せ」を感じています。このMLネットワークが、さらにまた、全国各大学の闘いを励ますことを確信致します。

 全国の皆様が(また)「琉球大学在の友人知人」に「励ましのエール」を送られることを期待(お願い)して、本日の学長選通信と致します。最後までお読み頂き有り難うございました。

敬具 2/19 15:10
琉球大学工学部 永井 獏(實)

「次期学長候補者選考」関係資料掲示のお願い

各学部・学科(組織)
事務室、関係者各位

工学部 教授 永井 實  印 
dr-nagai@tec.u-ryukyu.ac.jp

「次期学長候補者選考」関係資料掲示のお願い

拝啓

 目下懸案の「琉球大学次期学長候補者選考」に関し、昨日(2/15)開催「候補者公開討論会」状況の報告旁々、同封資料の掲示についてお願い申し上げます。

 「公開討論会」は、前半「意向調査管理委員会」主催、後半を「三者連絡会」主催として、午後1:30より4:00過ぎまで予定を超過して熱い議論が展開されました。参加者は100名余と「前回」に比べれば少なかったものの共催者の意図した目的は十分に達成され、討論会開催の意義は高かったと評価されます。

 討論の内容および小職を含む参加者の感想は、しかし、危惧したように今回の「学長選考会議」主導による「琉球大学学長候補者選考規則の改定」および一連のプロセスについてその正当性を疑わせるに十分であったと言わざるを得ません。

 すなわち、例えば「学長三選容認」について、出席者より、アメリカ大統領選挙が三選禁止に至った歴史的経過を紹介しつつ、近代民主主義の到達点を後退させる重大な疑義があるとの指摘がありました。これについて森田現学長・候補は「自分は学長候補者選考会議メンバーではないためコメントできる立場にはない」旨の発言でした。また、学長選考会議の主要構成員であり、今回の全プロセスに責任を負うべき矢ケ崎現理学部長・候補は「学長候補者推薦人名簿(30人)の非開示・非公開」について、疑問を表明しながらも、何ら正当な説明をなし得ませんでした。

 東北大学(学長選挙廃止を「決定」)を始め全国の国立大学で現在惹起しているこの「学長選挙制度改定の動き」は、小職が新聞論壇(1/7)で警鐘を鳴らしたように、戦後民主主義を否定する政府・与党勢力による「歴史的反動攻勢」の一環と断定せざるを得ません。ならば私達大学人はこの反動攻勢に対して、どのように闘えば良いでしょうか。昨日、最後の発言者として私の提起したことは「2/21(月)意向調査投票を利用して、それを実質的に従来通りの学長選挙『第1次投票』とする」ことでした。すなわち、投票有権者には二名の(公認)候補に捕われることなく、それぞれ自由に「意中の人」を書いて頂く、あるいは抗議の意志表明として「白票」を投票して頂いたらどうでしょうか。いずれにせよ批判票が多数となれば、学長選考会議も「再調査」をせざるを得ません。

 現学長の任期は5月末日とのことですから時間は十分にあります。私の提案が実現して今後の学長候補者選考過程が「雨降って地固まる」の譬え通り、従来以上に民主的で公正・透明なそれとなることを願ってやみません。

 関係者の皆様には、上述事情をご賢察の上(討論会場で配付済)同封資料につき、その掲示方を何卒よろしくお願い申し上げます。


投稿者 管理者 : 2005年02月20日 01:04

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi311/mt/mt-tb.cgi/690

コメント