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2005年02月09日

県立会津大学、熱帯びる学長選

朝日新聞(2/08)

 開学以来初の三つどもえとなった県立会津大の学長選が、16日の投票に向けて熱を帯びてきた。現職に新顔2人が挑む構図で、3人ともコンピューターや情報通信の世界では知名度が高く、限定された学内選挙の枠を超え、周囲の関心を集めている。大学の法人化を来年4月に控え、学長の指導力がより問われる時期だけに、結果が注目される。(渡辺隆)

 立候補しているのは、届け出順に、コンピューターソフト会社「アスキー」元社長で尚美学園大教授の西和彦氏(48)、東大大型計算機センター元教授で多摩美術大メディアセンター所長の石田晴久氏(68)、NTT元取締役で現学長の池上徹彦氏(64)。

 西氏は、早大理工学部在学中にコンピューターソフト会社の先駆けとされる「アスキー」を創立、マイクロソフト社の極東担当副社長なども務めた。石田氏は東大理学部卒業後、マサチューセッツ工科大(MIT)研究員などを務め、コンピューター最新技術の普及に尽くした。著書も多い。池上氏は東工大助手からNTTに移り、光エレクトロニクス研究所長、取締役、系列会社社長などを歴任。会津大副学長を経て01年から現職。

 学長選の公示は4日だが、選挙戦は事実上、終盤といわれる。各陣営とも、選挙権のある講師以上の教官と事務局長計114人への働きかけは、早くから進めている。

 注目されるのは、コンピュータ理工学部全体のおよそ4割を占める外国人教官の動向。国籍はアメリカ、ロシア、中国など、11カ国に及ぶ。考え方は様々だが、国単位での同一行動になると見る人が多い。

 西氏は2日、「会津大 活性化私案」と題した講演会を開いたが、すべて英語で進められた。石田氏は4日、「私の見た情報通信40年の発展」をテーマに講演し、外国人の質問には英語で答えた。池上氏も9日、講演会を予定している。

 カギを握るのは短期大学部だ、とする見方もある。全体の2割強の26人の教官がいるため、3人ともそれぞれ、懇談会を開いて、同学部の将来に向けた課題などで意見交換した。

 会津大の法人化に向けて、2月県議会に定款が提出される。さらに、来年4月までの1年間で、具体的な施策を肉付けする作業が進められる。大学の生き残りをかけて、リード役の学長は、経営的視点や行政手腕を求められるため、学長選の結果が注目される。

 投票は無記名で、16日午前9時から午後1時まで。同日夕には結果が出る見通し。1位の得票が過半数に達しない場合、1、2位の決選投票が行われる。

投稿者 管理者 : 2005年02月09日 01:06

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