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2005年02月09日

名大が来春、保育所 国立大法人初 教職員、学生ら対象

中日新聞(2/08)

 名古屋大(名古屋市千種区)が、学内の教職員、学生・大学院生らを対象にした保育所を、来年四月に設置する方針が明らかになった。国立大ではこれまで、学内の労働組合やNPO法人(特定非営利活動法人)などが運営する保育所はあったが、国立大学法人が設置主体となるケースは初。少子化や国立大の法人化で大学間の競争が激化する中「子育てと研究や事務が両立できる環境整備で、優秀な人材を確保したい」との狙いもある。

 計画によると、対象は零歳から就学前の乳幼児で定員三十人。教職員や学生・大学院生のほか、留学生や短期滞在の外国人研究者も利用できる。業者に委託するが、学内に置く運営協議会が監視指導する。

 同大は一九六八年に共同保育所「どんぐり保育園」「ひまわり保育園」を設置。七六年に財政上の理由などで市の認可保育園に移行したが、収入のない大学院生や名古屋市に住んでいない教職員らが利用の対象外になる問題があった。

 同大が設置した男女共同参画室が二〇〇三年に学内調査をしたところ、保育所設置を望む声が圧倒的で、特に一歳半以下の子どもを持つ人たちのうち約五十人から「設置されれば利用したい」との要望があったという。

 人事・労務担当の森英樹副学長は「研究を志す学生や院生にとって、子育て環境の不備が進路の妨げになっているケースが少なくない。仕事と子育ての両立がしやすい職場を目指すことは、人材確保の面だけでなく、社会的にも重要なメッセージになると考えている」と話している。

 名古屋大には現在一万九千五百人の教職員や非常勤講師、学生、大学院生が在籍しており、女性は30%にあたる五千九百人。大学院生は、一九九四年から二〇〇四年の間に、前期課程の在籍者が12%から31%に、後期課程が12%から25%にそれぞれ増えた。


投稿者 管理者 : 2005年02月09日 01:09

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