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2005年02月10日

「なんと残念なことでしょう!」 イラク人留学生が日本大使館に抗議メール

Jan Jan(02/09)

 私はドイツに留学しているイラク人です。

 私は日本の言語、文化と国民に好感を抱いています。留学しているライプチヒ大学で日本学も勉強しています。しかし、日本語の本を手に取って、読み書きの練習をしようとするたびに、「どうして日本の軍隊が私の故郷にいるのだろうか」という疑問が湧いてきてしまうのです。日本政府は、「イラク復興への手伝い」と主張していますが、私たちイラク人はそれが本当の目的ではないと分かっています。そこで、私はライプチヒ大学での日本学の勉強をやめました。これは、日本政府に抗議するために、私が唯一できることです。

 私は1月に、ベルリンの日本大使館に、日本の軍隊がイラクに駐在することに反対するという主旨のメールを送りました。日本語で書こうとも考えましたが、文法などに自信がありません。なるべく誤解を避け、私の考えをより正確に伝えるために、ドイツ語で書きました。

 私たちイラク人は、日本の国民を愛しています。しかし、日本政府の政治政策は、イラク人と日本人を隔てる、一つの壁となってしまっています。この思いを、ぜひ日本の皆様に伝えたいと思います。

 以下は私が実際にベルリンの日本大使館に送ったメールです。
 ◇ 編集部注:上記の文章は英語で書かれていましたが、ご本人の希望で編集部が翻訳しました。なお、筆者の許可を得て、彼が実際にベルリンの日本大使館に送ったメールを日本語に翻訳しました。右上の写真はドイツ語のメール原文です。

※ ※ ※ ※

 なんと残念なことでしょう!

 日本の政府の政治家たちが私の母国イラクに対して行った政策のせいで、私は、日本語や日本国民の文化に対する興味を失ってしまいました。

 私はイラク国民で、現在ドイツで日本学を学んでいます。日本の政治家たちが私の母国への軍隊の派遣期間を延長したため、私は、日本語や日本文化に対する愛着を放棄せざるを得ないと感じたのです。

 私は、日本政府が、イラク国民に対する自らの行いを改め、兵士をイラクから撤退させることを望んでいます。もし、これが実現すれば、私を始めとする多くのイラク国民が、日本人に再び共感を抱くようになるでしょう。

 Diah Aljuburi
 (住所・電話番号は省略)

(Diah Aljuburi)


投稿者 管理者 : 2005年02月10日 00:40

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