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2005年03月30日

東京大 学部の枠越え懇談の場用意(就職力)

朝日新聞(3/28)

 東大も4月、全学を対象とした「キャリアサポート室」を新設し、就職支援に本格的に乗り出す。広報担当の竹原敬二副理事は「官僚・大企業志向からベンチャーなどへ多様化しつつある進路希望に対応したい」と話す。
 従来東大には就職支援を担当する全学的な部署はなく、具体的な施策は各学部の就職担当者らに委ねられてきた。だが学卒で就職する人よりも大学院進学者の方が多いこともあって、学内では「出口」への関心は必ずしも高くなく、大学側も卒業生の就職先の詳細さえ把握していなかった。「東大生なら就職は誰にも頼らずにできて当然」との考えが根強かったという。
 一方、現状に不満を覚える学生は少なくなかった。「何年も前のエントリーシートが窓口に置かれっぱなしで、気づかずに提出しかけた友人も」と法学部3年生。「法学部では官僚志望者は説明会などの機会に恵まれているが、民間志望だと基本的情報が全然入ってこない」と話す。文学部4年生も「企業説明会の資料などを求めて事務所に行ったが所在がわからず、結局他学部でもらった。カウンセリングを受けようと思ったが、どこを訪ねればいいかわからなかった」と言う。
 キャリアサポート室は、学部の枠を越えた卒業生との懇談の場を用意し、情報共有を図る。学生による業界研究などの自主ゼミ活動をバックアップし、研究の道か就職かで悩む学生の指針になるよう、研究者、国家公務員、民間企業それぞれの若手卒業生から相談相手を務めるボランティアを募るという。「様々な道に進んだ卒業生と現役の交わりによる新しい知の摩擦が、結果としてキャリアサポートになればいい。集中力や異質なものとの出会いの中での合意形成力を養う手助けをしたい。就職の技術を教えることはしない」と竹原副理事。
 国立大学法人化から1年、東大では学校案内などの広報事業に学生を積極的にかかわらせてきた。職員の独自採用を打ち出したのも「学内から職員を募って改革に当たらせる」のが狙いの一つという。「学生が自主的にいい大学をつくるのが理想。就職支援でも東大の人材を存分に活用したい」(戸田拓)
 ●こんな大学
 江戸幕府が設立し明治政府に引き継がれた学問所「東京開成学校」「東京医学校」が1877年(明治10年)に合併し、法・理・文・医の4学部による東京大学が発足した。以来、政・財・官の要職を担う人材が輩出している。本郷・駒場・柏をはじめ五つのキャンパスがあり、10学部と大学院、研究所などで計2万8千人以上が学ぶ。
 ◆2004年春の就職実績
 ◇04年3月卒業(学部卒計)総務省(22)▽経産省(18)▽東京三菱銀行(17)▽電通、NHK(15)▽国交省(14)▽財務省、三井住友銀行(13)▽文科省、トヨタ(12)▽外務省、日本銀行(11)▽NTT東日本、野村証券(9)
 ◇就職率99.9%(就職希望者に対する就職者比)<就職状況は東京大学新聞第2260号より、就職率は大学調べ>


投稿者 管理者 : 2005年03月30日 01:29

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