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2005年03月04日

室工大など法人化の影響 学生証で「口座」作れない 金融機関 公文書扱いせず 今春も戸惑う新入生続出?

北海道新聞(3/02)

 学生証は身分証明書に非ず-。昨年四月に国立大学法人となった室蘭工大や北大などの国立大の学生証が、国が発行する「公文書」として扱われなくなった。学生たちは銀行口座開設の際、免許証など別の証明書の提示を求められ、面食らっている。(大能伸悟)
 テロ対策を目的とする「本人確認法」(二○○三年一月施行)は、顧客が口座開設する時などの身分確認を、国や地方自治体が発効する公的書類で行うよう金融機関に対し義務付けている。
 文科省の内部組織ではなくなった国立大が発行する学生証は公的書類には当たらないとみなされる。
 これに伴い、室蘭工大に隣接する高砂町に「工大前支店」など二店舗がある室蘭信金は昨年四月から同大学生に免許証や住民票などの提示を求めるようになった。室蘭工大生の斉藤寿也さん(21)は昨年、奨学金の口座を作ろうと学生証を持って同支店を訪れたが、「窓口で断られ、慌てて保険証を探してきました」と話す。
 北洋銀や道銀も、同様の対応を取っている。北大に近い北洋銀の北二十四条支店などでは、学生証のみを持参する学生も多かったというが、「窓口で事情を説明し、住民票を取ってきてもらっています」(担当者)と話す。
 金融庁などは、国立大の学生証の取り扱いについてほとんど広報していない。「それぞれの対応については金融機関が考えること」(同庁企画課)という姿勢だ。
 現段階で法人化していない札医大などの公立大の学生証は従来通り「公文書」とみなされ、それだけで口座開設が可能だ。国立と公立では扱いが異なる。
 この春も金融機関の窓口で戸惑う新入生が少なくなさそうだ。


投稿者 管理者 : 2005年03月04日 01:29

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