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2005年03月09日

首都大東京についての小さなニュース

内田樹の研究室
 ∟●首都大東京についての小さなニュース(2005年03月05日)

首都大学東京について、小さなニュースがあったので続報をお知らしておこう。

去年の秋に「首都大応援団」設立総会というものがあった。
開学予定の「首都大学東京」をサポートする会員制クラブ「the TokyoU-club」というものを石原都知事の音頭取りでつくられたのである。
その設立総会が04年10月19日に都庁で開かれた。
席上、会長に就任した高橋宏・首都大理事長予定者はあいさつの中で
「大学全入時代、学校さえ選ばなければバカでもチョンでも、そこそこの大学に入れる時代が3年後に来る。首都大学東京は世界の共通の財産。有識者の声を反映した、いい大学にしたい」と発言したと伝えられている。
その模様を報道した、毎日新聞は「『チョ ン』は韓国・朝鮮人に対する差別的表現との捉え方もあり、今後、批判が出る可能性もある」としている。
一方、石原慎太郎知事は祝辞で、都立大のCOE返上問題に触れ、「一部のバカ野郎が反対して金が出なくなったが、あんなものどうでもいい」と述べた。
また、都立大でフランス文学やドイツ文学を担当する教員に首都大の構想に批判的な教員が多いことに関して、
「フランス語は数を勘定できない言葉だから国際語として失格しているのも、むべなるかなという気がする。そういうものにしがみついている手合いが反対のための反対をしている。笑止千万だ」と話したと伝えられている。(毎日新聞2004年10月20日24面より)

この件については全国紙でも報道されたからご記憶のかたも多いと思う。
私もかつては都立大の「フランス文学」の教員であったので、あのまま在職していれば「そういうものにしがみついている手合い」にご算入いただけたはずであるので、人ごとではない。
フランス大使館はどうして抗議しないんだろう…いろいろ外交的配慮があるのかね、と思っていたが、フランス語学校を経営するひとりの民間フランス人が抗議の声をあげた。

……以下,上記URLを参照のこと。


投稿者 管理者 : 2005年03月09日 00:01

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